名言・語録・格言

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高橋荒太郎

高橋荒太郎 名言・語録12

松下電器会長)

 

 

「私の松下電器での最初の振り出しは、監査課長だった」

 

 

「私の仕事はまず、経理制度を確立することと、監査であった」

 

 

経理というものは、縁の下の力持ちみたいな存在である。よくいって当たり前、いかなかったら、永久に責任を追及されるポジションでもある」

 

 

経理マンに対しては、その重要性を常に認識させ、同時に誇りを持たせるように努めている。経理が乱れたら、必ず会社は乱れる。いくら技術が進歩したといっても、経理の重要性は少しも変わらない」

 

 

「どんなに些細なことでも、今日、自分に与えられた仕事に全力を尽くし、誰よりも立派にこれをやり遂げるということに専念してきた」

 

 

「そして、どんな仕事であっても、その仕事に自分がなくてはならない存在にならなくてはいけないということを心がけてきた」

 

 

「私のような努力すること以外に、他に何のとりえもない人間が、松下電器の会長という重責までも、どうにかつとめ上げられたのは、ひとえにこの相談役(松下幸之助)の決められた経営方針があったればこそと思っている」

 

 

「私は相談役が決められた経営の基本方針で、社員が仕事を進めてほしいと思ってきたし、自分もその方針で努力してきた」

 

 

松下電器では、はやくから事業部制を採用し、それぞれの事業部長に大幅な権限を与え、責任を持たしてやっている。それが何ゆえに一本にしっかりまとまっていくことができるのかといえば、そこに全てを貫く経営の基本方針が確立されているからである」

 

 

「私は、国内の工場を再建するときでも、また海外に投資して製造を行うときでも、まず初めに徹底してやったことは、松下電器の経営基本方針を理解し、実践してもらうことであった。これが十分に理解されて、仕事に処する経営担当者の心がまえさえ変えてもらえるならば、人は同じでも、りっぱな経営ができるという例をいくつも体験してきた」

 

 

「その中で、それぞれの社員が自らの持味を生かして一つの方向に向かって結集していくからこそ、それぞれの責任を果たしていけるのだと思う」

 

 

「仕事というものは、部下を信じてその持てる独創力、責任感に任せていかない限り、大きな仕事はできないものだ」

 

 

【出典一覧】

『わが師としての松下幸之助

松下幸之助に学んだもの 人をつくる事業経営』

 

 

【感想・論評・補足】

高橋荒太郎は松下家3代に使えた大番頭である。松下幸之助の経営理念を末端の社員まで浸透させたことから、松下幸之助の伝道者の異名を持つ。また松下電器に近代的経理システムを構築したことでも知られる

 

 

経歴(プロフィール)

■高橋荒太郎(たかはし・あらたろう)

1903年~2003年】日本の経営者。現パナソニック副社長、会長を歴任。香川県小豆島出身。小学校卒業後、商店で丁稚として働きながら神戸商業補習学校を卒業。朝日乾電池に入社。若くして同社を再建。提携先の松下電器に移る。専務、副社長、会長などを務めた。松下幸之助の大番頭、伝道者と呼ばれた