出口治明 名言・語録12件
(ライフネット生命創業者)
「私の座右の銘は『悔いなし、遺産なし』です」
「ライフネット生命には『定年制』がありません」
「それは、私自身が長く働く中で、仕事の実力と年齢は関係ないと感じてきたからです」
「わからないことを知るには、わかっている人、それももっともその分野に詳しい人に聞くのがいちばん早いに決まっています」
「リーダーになるには専門性に加え、幅広い教養が必要です。それには、なんといっても読書がいちばんです」
「私は幼いころから本が好きで、小学校・中学校と学校の図書館にある本はほとんど読んでしまったという、いわゆる『本の虫』でした。しかも、その本好きは還暦を過ぎてもまったく変っておらず、今でも1週間に5冊程度の本を読んでいます」
「読書というのは食事と似ています。何を食べたかは忘れてしまっても、栄養分は確実に身体に吸収されて、その人の骨や筋肉やエネルギー源になっている。これと同じように、読書で得たインプットはたとえその詳細を覚えていなかろうが、確実に脳に蓄積されており、その人が思考する際に使う軸の基礎を形づくるのです」
「直感の精度はその人のインプットの集積で決まります」
「だからこそ、日ごろから読書をしたり、さまざまなジャンルの人に会ったりして経験の幅を広げ、インプットの量を増やしておくことが大切なのです。そのように努めれば、直感の精度は確実に高まります」
「インプットの絶対量が足りなければ判断の精度は高まらないし、発想の幅も広がらない。また、そういう人がいくら論理的に説明しようとしたところで、説得力は高まらないのです」
「古代ローマ史を知らない、中国の古典などを読んだこともないという人が歴史に解を求めようとあわてて年表を引っ張り出してきたところで、得られるものはあまりないでしょう。ほかの国の事例を参考にしようにも、日ごろから新聞を読んだり、海外ニュースを見たりしていなければ、その意味するところを理解するのは無理だというものです」
「インプットの蓄積を増やしていくと、あるところを境にして、あたかも水槽の水があふれ出るようにラクにアウトプットができるようになる瞬間がきます。そうならないうちはまだまだインプットが足りないのです」
【出典】『対局観』
【感想・論評・補足】
出口は長年、日本生命で勤務をした後、60歳で起業した異端児である。しかも、戦後に独立系のベンチャー企業で金融庁から保険業の認可が降りたのはライフネット生命が初めてであった。出口の魅力はなんといっても圧倒的な読書量。この読書があったからこそ、リーダーシップを発揮し、ライフネット生命を成功に導くことが出来たといえよう
経歴(プロフィール)
■出口治明(でぐち・はるあき)
日本の実業家。ライフネット生命保険株式会社創業者。立命館アジア太平洋大学学長。1948年4月18日、三重県生まれ。京都大学法学部卒業。日本生命保険相互会社に入社。60歳でライフネット生命保険株式会社を起業