木暮実千代
木暮実千代(女優)名言・語録1件
「後藤(三洋電機副社長、相談役を歴任)さん、無理よ。私は人様に見られる商売よ。いついかなる場合にも、辛辣な人の目を意識して、いかに自分の魅力を引き出すかに心血を注いでいるんですもの。でも、後藤さんがたは、人を見る立場にいつもあるわけで、少なくとも私たちほどには見られる修練を積まれていないんですもの」
注釈:昭和31年2月、三洋電機の北条工場へ木暮が訪問しとときのこと
出典『叱り叱られの記』後藤清一
【感想・論評・補足】
大女優の木暮実千代が三洋電機の北条工場を訪問。後藤清一は写真部員にカメラで撮りまくるよう指示していた。200余の写真のどれを見ても、彼女の映りは抜群。綺麗で活気がある表情、歩く姿、横を向く姿、腰掛けた姿、どれもこれも一つの芸術であった。ところが、井植社長や自分の写真は顔付き、格好、てんでサマにならない。見苦しいほどの不様さ加減。後藤が、社員に『もっとほかに撮りようがないのか』と叱ったときに、木暮が上のように後藤を諭した
経歴(プロフィール)
■木暮実千代(こぐれ・みちよ)
【1918年~1990年】日本の女優。身長159cm。本名は和田つま(わだ・つま)。日本人離れしたルックスとスタイルに加え、悩殺的でコケティッシュな色気もあり、純情可憐型が主流の松竹では恋敵役が多かった。1918年1月31日生まれ