名言・語録・格言

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小田全宏

小田全宏 名言・語録9

(人間教育者・松下政経塾四期生)

 

 

「私は人を判断する基準として、人に対して差別するかどうかを挙げたい。世の中には社長や取引先の人にはペコペコするのに、反対に業者にはふんぞり返る『勘違い人間』が少なくない」

 

 

「また、会社の社長に対しては丁寧な口の利き方をしていながら、その会社の従業員や秘書に対して無作法な口を利く人もよく見かける。そういう人間のレベルはまことにお粗末極まりないといえる」

 

 

「少なくとも本当に世の中でひとかどの人物と呼ばれている人は、誰と会っていても、その状況によって態度が変ることはない」

 

 

「もちろん言葉遣いはTPOに合わせて変化するであろうが、それが相手に対する差別心から発せられることはないのである」

 

 

「万人に平等に接する人の心は、多くの人の心を潤し、愛を集める。そうなるとますます発展することになる」

 

 

「松下翁は、どんな人にも深々とお辞儀をしていた。それが人を感動させた」

 

 

「私たち塾生の心の中には、松下翁の、謙虚でいながらそれでいて凜とした姿、そして、いつも変らぬ態度で私たちの言葉に耳を傾けてくださっていた姿が、今も懐かしく残っている」

 

 

「かつて、松下翁は、私たち塾生に対して、『もし政経塾が何の塾かと問われたら、志の塾だと言えばよい』と語っていた」

 

 

「松下翁は、塾生に向かって四六時中、『掃除をきちっとしているか』と語りかけていた。『掃除が完全にできない人間に、世の中の掃除などできない』と言うのだ」

 

 

出典『松下幸之助82の教え』

 

 

【感想・論評・補足】

松下政経塾に入塾すると最初に学ぶのは礼状を書くことだという。また幸之助塾主は掃除を行うことを徹底した。政経塾では毎朝6時から塾内を掃除するのが日課となっている。特にトイレは入念に洗うという。優れた指導者となるにはまずは人としての基本を身につけなければならないということなのだろう

 

 

経歴(プロフィール)

■小田全宏(おだ・ぜんこう)

日本の教育者・実業家。1958113日生まれ。滋賀県彦根市出身。東京大学法学部卒業後、松下政経塾に入塾し、松下幸之助の下で人間教育、人材育成を研究