伊藤歩(金融ジャーナリスト)
伊藤歩 名言・語録11件
(金融ジャーナリスト)
「一口に不動産会社の仕事といっても本当にいろいろだ。ビルやマンションを建て、会社や人に貸すのは『不動産賃貸業』。巨大なオフィスビルやマンションを作ったり、広大な土地を大規模な一戸建て用の分譲地に仕上げるのは『不動産開発業』である」
「まとまった土地の上に、建物を建てるのが企画・開発業者、いわゆる『デベロッパー』の仕事だ」
「完成した物件にテナントを付け、貸す仕事、つまり『大家さん』の仕事をしているのが『不動産賃貸業者』だ」
「代表格は三菱地所。三菱地所は、東京・丸の内にエリア内のオフィスビル約100棟のうち、約3割を所有している」
「森ビル、森トラストも、港区内に多数のオフィスビルを所有していることから、『港区の大家さん』と呼ばれている」
「不動産賃貸業はテナントから入る賃料が収入なので、空室率をできるだけ低く抑えることが重要である」
「オフィスビル経営は空室率との戦いだ」
「デベロッパーが作った建物を販売する仕事をしているのが『販売業者』だ。大手のデベロッパーは皆、販売子会社を抱えている」
「不動産の仲介には、大きく分けると、不動産の売買を仲介する『売買仲介』と、オフィスビルのテナントや、賃貸住宅の入居者をオーナーに紹介する『賃貸仲介』がある」
「仲介は情報が命である」
「賃貸仲介ならば、部屋を探している人が来店し、希望を営業マンに伝える。営業マンは、その希望条件に合う部屋をネットで探す。この場合のネットは、業者しか加盟できない特殊な情報ネットだ」
※出典『産業と会社研究シリーズ⑫2016年度版 不動産』
【感想・論評・補足】
伊藤歩の著書『産業と会社研究シリーズ⑫2016年度版 不動産』は、不動産業界の基礎的なことを知るには最適な著書である。不動産業にはどういう企業があり、どういう仕事の種類があるのか、学生にも分かるように書かれている
経歴(プロフィール)
■伊藤歩(いとう・あゆみ)
日本の金融ジャーナリスト。1962年神奈川県生まれ。横浜国立大学教育学部卒業。複数のノンバンク、外資系銀行、信用調査機関を経て金融ジャーナリストに