松下幸之助
松下幸之助 名言・語録40件
(パナソニック創業者)
「毎日が新しく、毎日が門出である」
「信用は無形の力であり、無形の富」
「成功の要諦は成功するまで続けることにある」
「親を大切にするという道徳は、人間としてもっとも尊いものだと思います」
「学ぶ心さえあれば、万物すべてこれわが師である」
「自社に集まってくれた人々は宝物である」
「今日、会社が、一応、成功をし、世間様から高い評価をいただけるのは、いい人が、自分の周りに自然に集まってくれたからだ」
「指導者は地位が高くなればなるほど謙虚でありたい」
「適切な目標を示し、社員に希望を与えない経営者は失格である」
「些細なことを、おろそかにしない心がけが、人生を大きな成功に導く」
「たとえどんなに偉大な仕事に成功した人でも、何の失敗もしたことがないという人はいないと思うのです」
「自分の周囲にある物、いる人、これすべて、わが心の反映である。わが心の鏡である」
「まだまだいい方法があるはずだと考えれば、必ず新しい工夫が生まれ、進歩が生ずる」
「決意しなかったら事は成らない。できないと言っていては永遠にできない」
「行きづまるのは行きづまるようなものの見方をしているからだ。行きづまらないような見方をすれば行きづまらないのだ」
「小僧さんの言うことでも聞く社長もあれば、小僧さんの言うことには耳を傾けない社長もある。耳を傾けない社長の会社は、いくら発展していてもやがてはつぶれる会社である」
「指導者たるもの1%でも可能性が残っているかぎり、諦めてはいけない」
「人にはそれぞれに長所短所がある。だからその長短補い合うような組み合わせをすれば、それによってどちらもより生きてくるだろう」
「われわれが口で雄弁に物語るよりも、品質のよしあしは、商品のほうがより以上に雄弁に示します」
「道徳は、人間が社会生活を営むうえで重要な基本原則である。そして道徳が高まれば高まるほど、経済は発展する」
「いまが最善だと思っても、それはきょうの最善であり、あすの最善ではない」
「自分の実力を高めつつ、お互いに助け合う、これが共存共栄である」
「すべての関係先との共存共栄を考えていくことが大切で、それが企業自体を長きにわたって発展させる唯一の道であるといってもいい」
「世にいう失敗の多くは、成功するまでに諦めてしまうところに原因があるように思われる。最後の最後まで諦めてはいけないのである」
「私は、お互い人間はあたかもダイヤモンドの原石のごときものだと考えている。つまり、ダイヤモンドの原石は磨くことによって光を放つ。しかもそれは、磨き方いかん、カットの仕方いかんで、さまざまに異なる燦然(さんぜん)とした輝きを放つのである」
「『ゆうべは寒かったですね』という、お互いにいたわりあう気持ちから出たこの挨拶で、あるいは『毎度お世話になっています』というこの感謝の気持ちから出た挨拶で、お互いの用件に入る。仕事がスムーズに動き出す。だれが考え出したのでもない。私たちの遠い祖先から伝わってきたこの挨拶というものは、いわばお互いの毎日の暮らしの潤滑油とでもいった尊い働きを果たしているのである」
「これからの日本は風格ある国家を目指さんといかん。自分の国のことだけを考えるのではなく、世界のこと、国際社会のこと全体も考え行動する。企業も国民もまた思いやりの心を世界に広げる。自分の言動に責任をもつ。そういう国民にならんとね。まあ、美しい国民にならないといかんな」
「政経塾を5年制にしたのはな、塾生たちに、わしの考えた人間観を彼らの体に染み込ませようと思ったからや。そのためには5年はかかる。人間をどう捉えるか。これが、特に政治の出発点や。塾生の最大の目的は、この人間観を習得することや。政経塾をつくったのは、ただその一点にあるということやな。この人間観から『人間大事』の理念を身につけ、塾生たちがその『人間大事』の原点から、政治を考えられるようにせんと」
「21世紀、日本と世界の平和と幸福と繁栄に貢献する、本物の政治家が続々とこの政経塾から出てきてほしい、これがわしの夢や」
「道にかなった方針を立て、全員が心を合わせて努めれば、事業というものは必ず成功するものである」
「企画する人の思い入れや熱意、そこから生まれる工夫、言い換えれば、商品を生み出す人の魂が入っていない商品は、いくら見た目が流行に合っているように見えても、ヒットには結びつかない」
「風の音を聞いても悟る人がいるように、聞く人に聞く心があるならば、どのような話からもそれなりの価値を汲み取ることができるだろう」
「商いの原点は、どうしたら売れるか儲かるかではなく、どうしたら人びとに心から喜んでもらえるかである」
「賢愚いずれといえども神の目から見れば、タカが知れている。賢愚の差より熱意の差が人間の価値を決める」
「時計の歯車に大小はあるが、そのいずれの歯車がなくても時計は動かない」
「世界を相手に一品だけに専念し、徹してやれば、総合メーカーが片手間にやっている仕事よりよい仕事ができる」
「富士山は西からも東からも登れる。道はいくらでもある」
「見る人が見れば、履物の脱ぎ方だけでも、その人の人柄や心がけがわかる」
「世の中には、他の人から見ればまことに結構な身分でありながら、自分では不幸だ不幸だと思っている人が案外多い」
「仕事には知恵も大事、才能も大事。しかし、もっと大事なことは、些細と思われること、平凡と思われることも、おろそかにしない心がけである。むずかしいことはできても、平凡なことはできないというのは、本当の仕事をする姿ではない。些細なこと、平凡なこと、それを積み重ね積み重ねて、そのうえに自分の知恵と体験を加えていく。それではじめて、あぶなげのない信頼感が得られるというものであろう。賽(さい)の河原の小石はくずれても、仕事の小石はくずれない」
【出典一覧】
『経営心得帖』
『指導者の条件』
『実践経営哲学』
『人を活かす経営』
『松下幸之助から未来のリーダーたちへ』
『松下幸之助翁82の教え』小田全宏
『松下幸之助はなぜ成功したのか』
『成功は小さな努力の積み重ね』江口克彦
『松下幸之助 人生をひらく言葉』著者:谷口全平
『松下幸之助が直接語りかける 成功のために大切なこと』PHP研究所(編)
【感想・論評・補足】
松下幸之助は世界的な大企業パナソニックを一代で築き上げ『経営の神様』と呼ばれたが、思想家、哲学者としても世界中で知られている。特にアジアで『松下幸之助の理念』が浸透しているという。この松下の思想、哲学の根本にあるのが『人間大事』である。松下は、どんな人も磨けば燦然と輝くダイヤモンドの原石と同じ、無限の力を持っていると考えた。松下は人の長所を見いだし、活かすことの天才であった。松下が成功した最大の要因は人使いの名人であったからだといえよう
■松下幸之助(まつした・こうのすけ)
【1894年~1989年】日本の実業家、発明家、著述家。現パナソニックを一代で築き上げた経営者である。経営の神様と呼ばれた。晩年は松下政経塾を立ち上げ政治家の育成にも意を注いだ