佐々木泰樹(サブリース)
佐々木泰樹 名言・語録20件
(サブリース創業者)
「賃料は市場、競合物件で決まるものです」
「市場と相手が決めるものといってもいいでしょう」
「これを理解せず、自分の支出から賃料を決める原価積み上げ方式の賃料設定では募集をかけても空室は埋まりません」
「オフィスビルの市場は同じ不動産でも住宅より値動きが速く、景気などに応じて乱降下します」
「社長あるいはオーナー自らが空室対策に乗りだしてきたときには成功の確率が高く、逆に他人任せのままという場合には、なかなかうまくいきません」
「成功させなくてはいけないという意識の高さが成否を決する」
「住宅の場合は住む人の好みやどこか一点非常に気に入ったからという理由で不動産を選ぶことがありますが、ビルの場合には好みではなく、総合点で判断します」
「入居を希望する企業がビルを見に行った場合、入居するかどうかの判断は、オフィス内を案内するまでに9割が決まってしまいます」
「途中にごみごみした路地のような場所や風俗店、消費者金融など、あまり芳しくないイメージの店舗が密集している場所があるといった立地は大きなマイナスです」
「見た目が悪い街は敬遠されます」
「逆に公園がある、並木の緑が見える、眺望がよいなどの場合には、来客、求職者によいイメージを与えると喜ばれることがあります」
「ビルはそのビル1棟だけで完結しているわけではなく、周囲の環境、雰囲気も含めて評価されているのです」
「明るさと同様に大事なのはエントランスです。建物に入ったときの印象はエントランスで決まるといっても過言ではありません」
「空室の多いビルの場合、下見にきた企業がエントランスホールを見た途端に帰ってしまうこともあるほどです」
「狭い土地にビルを建てる場合、たいていの人はできるだけ多くの貸室を造ることを考え、最後に残された空間をエントランスにあてます。しかし、この考え方は間違いです。本当は1階のエントランス部分をいかに印象的に造るかで貸室の稼働率は決まるのです」
「セキュリティに限らず、オフィスの設備はいずれも最先端であるというだけで、それ自体がビルの宣伝力になります」
「情報収集力、ノウハウとそれに基づく行動の早さ、この総合的な力は、当社の空室を出さない、ビルの価値を保ち続ける経営を可能にしています」
「当社の滞納対応は過去実績で回収率100%。これは早期対応と法的手段に関する専門知識、ノウハウの蓄積があってのことです」
「現在は住宅も含め、不動産業界では一般的になっているサブリースですが、最初にサブリースという単語を広告に使ったのは私だったのです」
「私がサブリース(転貸)というビジネスモデルを思いついたのは30年以上も前。クライアントのなかに海運業を営む企業があったことがきっかけです」
出典『空室を抱える中小オフィスビルオーナーのための 満室ビル経営』
【感想・論評・補足】
オフィスビル経営は空室との戦いである。いかに空室をなくすかが勝敗を分ける。佐々木泰樹の著書『空室を抱える中小オフィスビルオーナーのための 満室ビル経営』にはどうすれば空室を減らせるか、経験に基づく具体的な方法、ノウハウが書かれている。また、業界に先駆け、貸事務所の転賃業(サブリース)を考案したのも佐々木である
経歴(プロフィール)
■佐々木泰樹(ささき・たいじゅ)
日本の実業家。サブリース株式会社を創業。1946年、岩手県宮古市で生まれる。都留文科大学を中退、東部商事株式会社に入社。貸事務所仲介営業に従事し、入社から5カ月で営業管理職兼トップ営業マンとして活躍する。26歳で独立を果たす。サブリース株式会社にて、オフィスビルの設計、開発、再生に力を注ぐ