名言・語録・格言

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山下亀三郎

山下亀三郎 名言・語録4

(山下汽船創業者)

 

 

「人を使おうと思うなら、自分があまりものを知っていてはいけない」

 

 

「非常時こそ躍進の好機である。中小の一杯船主のもとへどんどん足をはこび、一緒に酒をのんで仲良くしろ。これからの商売相手は一杯船主や。日本中の一杯船主と手をむすび、委託船や用船の数をどんどん増やし、わが社のオペレーター部門を発展させて新しい取引先と新たな航路を開発し、トランパー(下定期船)の雄をめざすことにしたい」

注釈:第一次世界大戦が勃発すると、亀三郎は幹部を神戸支店に呼び集めこのように熱弁をふるった

 

 

アメリカに勝った、勝ったと世間はうかれちょるが、真珠湾の勝利は蠅が象の背にとまったようなもんじゃ。象がたちあがれば、たちまちこっぱみじんにふみつぶされる」

 

 

「自分で建てようとしたのは熊内(くもち)の別荘だけで、後は全部、人に頼まれて断われ切れず買い取ったもの。人をもてなすのにちょうどいい、と考えたまでです」

注釈:神戸の熊内(くもち)御殿は敷地1万坪の豪邸であったという。その他、全国に10ケ所に別荘を築き、政財界の用人接待にあてた

 

 

【名言・語録の出典一覧】

『海運王 山下亀三郎』青山淳平

『破天荒企業人列伝』内橋克人

『心に響く名経営者の言葉』ビジネス哲学研究会(編)

 

【参考文献】

『財界人物我観』福沢桃介 

 

 

【感想・論評・補足】

福沢桃介(実業家)は山下亀三郎を世界の船舶王になったと評価したが、この山下をバックアップしたのは福沢であった。山下が成功した要因は大きく2つ。政財界に人脈を持ち、情報通であったことと、人使いの名人であったこと。山下学校と呼ばれ山下の元から多くの人材が輩出している

 

 

経歴(プロフィール)

山下亀三郎(やました・かめさぶろう)

1867年~1944年】日本の実業家。勲一等。山下汽船創業者。山下財閥の創業者。海運王と呼ばれた。1867512日、伊予国宇和郡喜佐方村(現・宇和島市吉田町)の庄屋の子として生まれた