川村喜十郎
川村喜十郎 名言・語録1件
(大日本インキ化学工業創業者)
「不況時には、機械設備も安く購入できるほか、工場請負も低廉で、しかも念入りに仕上げてもらえる。そして工事が完成して操業を始めるころには、景気も立ち直っている。安上がりの設備で、しかも大きく儲けることができる」
※出典『経営の知恵 トップの戦略』佐藤悌二郎
※大日本インキ化学工業は2008年、 創業100周年を機に商号をDIC株式会社(ディーアイシー)に変更している
【感想・論評・補足】
不況時は川村が言うように悪いことばかりではない。仕入れを見直したり、工場の補修やメンテナンス、より低コストで生産出来ないか研究したり、好況時より熱心に勉強するようになる。また、消費者の目も厳しくなるので、日頃からサービスが行き届き、良い商品を提供しているところはかえって注文が増えたりする。好景気良し。不景気もまた良し。このように考えていけば不況だからといって悲観することはない
経歴(プロフィール)
■川村喜十郎(かわむら・きじゅうろう)
【1880年~1958年】明治から昭和期にかけての実業家。大日本インキ化学工業(現DIC)の創業者。群馬県出身。1908年、川村インキ製造所を創設。1937年3月、大日本インキ製造株式会社を設立