今井尚哉 名言・語録3件
(安倍総理秘書官)
「総理、実は昨日、わたくしのところに電話がありまして、わたしの叔父、今井善衛が岸さんの秘書官だったというのです。ですから、2代続けての秘書官になります」
注釈:第一次安倍内閣で秘書官になった今井に、今井善衛の妻から電話があり今井善衛が安倍の祖父の岸信介の秘書をしていたことを知る。そのことを安倍総理に告げた。安倍総理は『それは知らなかった』と驚きの声をあげたという
「わたしが通産省に入省した昭和57年(1982年)、このときの通産大臣は、総理のお父様の晋太郎先生でした。だから、わたしは晋太郎大臣から辞令をいただきました。握手してもらって『入省おめでとう。新入社員』、そう訓示をいただきました」
「原発ゼロを唱えるのは簡単です。でも、日本が50基以上の原発を稼働し、基幹エネルギーとする道を選択した以上、将来的に原発を減らしていくにせよ、最後の使用済み燃料を処理するまでの責任があるんです。これには、1世紀、あるいは2世紀ぐらい、かかるかもしれない。いきなりゼロと、すべて止めてしまったならば、技術者はいなくなります。そうなれば、廃炉や使用済み燃料の処理がまったくできなくなってしまう。これは国際的責任の放棄です」
注釈:野田内閣時代、今井は大飯発電所の再稼働をめぐって、仙谷由人政調会長代行、枝野幸男経済産業大臣などと毎日打ち合わせをする日々を過ごす。今井は仙谷や枝野にこのように説明した
出典『安倍官邸「権力」の正体』著者:大下英治
【感想・論評・補足】
今井は第一次安倍内閣で事務担当の秘書官を務めた。2012年に第2次安倍内閣が発足すると、安倍に乞われ、今度は政務担当の内閣総理大臣秘書官に就任。安倍総理のスケジュール管理、総理が出す談話やメッセージ、所信表明演説など国内の重要演説や海外でのスピーチなどのほとんどすべてを今井が総括する。今井は安倍から絶大な信頼を得ているわけだが、今井の叔父の今井善衛と安倍の祖父の岸信介とが商工官僚同士で、岸の秘書官をしていた縁があることも見逃せない
経歴(プロフィール)
■今井尚哉(いまい・たかや)
日本の通産官僚。内閣総理大臣秘書官。主として産業政策・エネルギー畑を歩んだ。安倍晋三に乞われ、第2次安倍内閣の発足とともに政務担当の内閣総理大臣秘書官に就任した。1958年8月、栃木県で生まれる。東京大学卒業