坪内寿夫
坪内寿夫 名言・語録10件
(再建王・船舶王)
「率先垂範が人を動かす」
「結局は、まじめさと誠実さである」
「金は追いかければ逃げていく」
「容易に儲かる仕事は長続きしない」
「商売の王道は地道に稼ぐことにある。とかく、安易に儲かる商売は危険だ、と思っておいたほうが無難だ」
「私は耳学問専門で、社会が学校であり、私以外の人は皆先生だと思っている」
「大衆に受けなければ何にもならない」
「いくら成功しても、大衆の心を忘れてしまうようでは経営者として失格だ。つくる商品、つくる商品が大衆から遊離したものになるからで、いかに立派なものであっても、大衆に受けなければ何にもならないのが商売の世界なのである」
「私は、人材を登用する場合、経験や学歴よりも『やる気』を買う。やる気さえあれば、どんな仕事でも80パーセントは成功するからで、あとの足りない20パーセントは、私やスタッフが手助けすればいいのだ」
「労働組合といえども会社が存続してこそのもの。万一つぶれたら、労働者の権利も賃上げもゼロになる。それゆえ、生産性を上げ、会社を発展させながら、自らの主張を通すのであれば話は分かるが、いかに働かないで高級をもらうかが組合の役割だと考えている幹部が多いから困るのだ。『働かない』『給料が高い』の2つが重なれば、その会社はつぶれるしかない」
【出典】
『坪内寿夫経営語録 成功への意識革命』坪内寿夫
【感想・論評・補足】
坪内は敗戦後にシベリアで抑留された経験がある。修羅場をくぐっているだけに腹が据わっている。帰国して、故郷の愛媛に戻り、映画館経営を皮切りに事業家の道を歩む。反社会的な勢力に脅されても怯まない。労働組合が経営者より強い倒産寸前の企業の再建を数々任されるが、組合との交渉も一歩も退かない。どん底から這い上がってきた者の強さといえよう
経歴(プロフィール)
■坪内寿夫(つぼうち・ひさお)
【1914年~1999年】日本の実業家。倒産寸前の企業を数多く再建させた手腕から、一時はマスコミによって「再建王」、また船舶・造船・ドック会社を多数抱えたことから「船舶王」、四国を中心としたグループ形態から「四国の大将」とも称された。愛媛県伊予郡松前町生まれ