佐高信 名言・語録10件
(評論家)
「『生きた経済』を知るためには優れた経済小説を読むのが一番いい」
「ビジネスマンや官僚たちが生き生きと描かれているからである」
「そうした生ま身の人間たちが石油を求めて中東に飛び、あるいはライバル企業との販売合戦にしのぎを削る。その動きを追うことによって、経済小説はマクロの国際情勢からミクロの業界事情まで、さまざまな『知識の読み方』も教えてくれる」
「城山三郎、山崎豊子、清水一行、森村誠一、アーサー・ヘイリー・・・。『どれも日本経済の生々しい実感を教えてくれました。学者やジャーナリストの書いたものより、私にはよかったようです』
「経済小説が読まれるのは、それがビジネスマンにとって身近な人事小説であり、情報小説であり、そしてモデル小説であるからである」
「私は、経済小説を成している3本柱として『人事』『情報』『モデル』の3つの要素が挙げられると思っています。つまり、経済小説は、人事問題を描き、情報を提供し、そして多分にモデル小説的要素が強いわけです」
「高杉良が言うように、小説を読む時間などなく、あったとしても『オレは小説なんか読んでいていいのか』と思うビジネスマンが経済小説を読むのは、『小説という形で情報がつまっている』からであり、経済専門紙誌を読む延長として読んでいるということだろう」
「私には、ほとんど趣味らしい趣味がない。ゴルフもやらないし、麻雀もやらない。タバコは飲まないし、酒も好きではない」
「実益を兼ねての本読みが、いわば趣味である」
「『みんなが酒を飲んでいるときに俺は本を読んでいるんだよ』と言ってヒンシュクを買うほど、それ以外に楽しみがない」
【出典一覧】
『時代を読む』
『経済小説の読み方』
『わたくしを変えた百冊の本』
【感想・論評・補足】
佐高信ほど経済小説を理解し、支援してきた評論家はいないだろう。経済小説界を、名実ともに高い地位に押し上げた最大の功労者の一人といえる
経歴(プロフィール)
■佐高信(さたか・まこと)