吉田忠雄 名言・語録7件
(YKKの創業者)
「失敗しても成功せよ」
「社員はすべて自分の子どもだ」
「私は決して成年に達しない。無限に膨らむ夢を追い続ける」
「常に、人より一歩先、一歩先を歩んでいなければいけない」
「ファスナーは壊れなければよし、壊れたら駄目。オール・オア・ナッシングで、いたって正直な商品なのです」
「私としては、海外のどこに出て行っても絶対よそには引けを取らない、という強い自信がある。だいたい海外に持ち込む自社製機会の質が違う。長い間、汗水たらして開発した高性能の自動化機械である。青い目であれ、茶色い目であれ、だれが取り扱っても、よいファスナーがどんどんできる自信がある」
「子供のころ、私は『カーネギー伝』を読んで、大いに感銘を受けた。カーネギーさんは便所掃除から身をおこして、USスチールを創立した世界の鉄鋼王である。カーネギーさんは亡くなったとき、『墓碑に“自分より立派な人たちがともに沢山働いてくれた会社の経営者、ここに眠る”と刻み込むよう』遺言したほど、すばらしい人であった。そして『他人の利益をはからなければ、自らも栄えない』という考え方を生涯貫き通したのである。私は、この考え方が子供ながらに忘れられず、長じて事業を始めたときから、私の経営哲学の基本にしてきた。私はそれを『善の巡環』と呼んでいる」
【出典一覧】
『YKKの流儀』𠮷田忠裕
『私の履歴書(昭和の経営者群像4)』
【感想・論評・補足】
吉田忠雄は子供の頃に読んだカーネギーの伝記の一節『他人の利益をはからなければ、自らも栄えない』に感動し生涯心に刻み込んだ。経営者になってからこの考え方を自分流に発展させて、『善の巡環』と呼んだ。『善の巡環』とは利益を会社が独り占めするのではなく、お客様、取引先と三等分しようという経営哲学である。お客様、取引先、自分の会社が繁盛すれば、多くの税金を納め、道路や下水が整う。個人や企業の繁栄がそのまま社会の繁栄へとつながるというのである。この『善の巡環』の経営哲学は脈々とYKKの歴代の経営者に受け継がれている
経歴(プロフィール)
■𠮷田忠雄(よしだ・ただお)