名言・語録・格言

このサイトは人類の叡智の結集である。 知りたい人の名言・語録があれば検索ボックスに人名を入れて下さい。名言・語録は391冊の本や社史、雑誌などから抽出したもので、出典元は最後に記しております。出典元のはっきりしない名言・語録は記載しておりません【302名 2456件の名言・語録を収録(2023年1月27日現在)】

石田退三

石田退三 名言・語録10

トヨタの大番頭)

 

 

「自分の城は自分で守れ」

 

 

「産業人としての私の信念は『自分の城は自分で守れ』ということ。ここでいう『城』とは、むろん会社を指す。自分の会社のことは、自分で責任を持とう、人に頼らず自分で守っていこう。ということだ」

 

 

「経営者のモラルとは何か。まず『公私の別』をはっきりすることである」

 

 

「会社はあくまでも『公器』であり、自分はそれを預かっているのだ、という厳しい自覚を持たねばならない。いたずらに会社を私物化するなぞ、経営者としては前近代的感覚もいいところである」

 

 

「企業は経営者の性格、精進ぶりをあますところなく映し出す。すべての経営者はよろしくエリを正すべきである。つねに『衆人環視』の中にあることを忘れてはならない」

 

 

「本当の競争とは、企業のオリジナリティを売ることである。その会社ならではの技術、サービスを売る。むろん安くできれば、それにこしたことはない。要は商品価値そのもので勝負すればいいのだ」

 

 

「協力工場との連携を、よりスムーズに運ぶためには、まず相手に繁栄してもらうことである」

 

 

「会社は、いつの時でも『共存共栄』の精神を失ってはならぬ。人の犠牲の上に立って、あるいは人を踏み台にして、儲けようなどという根性では、事業は決して長続きはしないのだ」

 

 

「自動車を始めて私が得た信念は『金ができたら設備の方へ回せ。人間で能率を上げてはいかん。機械で能率を上げよ』ということであった」 

 

 

「わたしの信念は『ひとたび自分があずかった会社は、絶対に発展させなければならない』というものだ。その点、『オミコシ経営』にアグラをかくサラリーマン経営者とは、本質的に異なるような気がする」

 

 

【出典一覧】

トヨタ経営語録』小宮和行

私の履歴書 昭和の経営者群像9

『常に時流に先んずべし トヨタ経営語録』PHP研究所(編) 

 

 

【感想・論評・補足】

石田は戦後、危機に瀕したトヨタ自動車工業を建て直し、『トヨタの大番頭』。豊田英二と共に『トヨタ中興の祖』と呼ばれた。また経営の神様、松下幸之助は最も尊敬する経営の師に石田の名をあげている

 

 

経歴(プロフィール)

■石田退三(いしだ・たいぞう)

1888年~1979年】日本の経営者。トヨタの大番頭。旧姓は澤田。豊田自動織機製作所社長、トヨタ自動車工業社長を歴任。戦後のトヨタ自動車の建て直しをし、豊田英二と共に「トヨタ中興の祖」と呼ばれる。従三位勲一等瑞宝章