佐久間曻二
佐久間曻二の名言・語録6件
(松下電器産業副社長)
「松下幸之助さんと接していて一番印象的だったのは、年齢、性別、あるいは肩書きに関係なく、他人の話をよく聞かれていたことでした」
「幸之助さん自身は『自分は小学校も満足に出ていないから、人の話を聞くのが一番大事なんだ』ということをよく言われていました」
「有名な話ですが、幸之助さんは販売会社や代理店、有力小売店(ナショナルショップなど)の社長および責任者を招いて宴席を催された時など、座布団の角が曲がっていないか、箸がちゃんと置かれているかなど細々した点を含めすべて自分の目で確かめ、気にいらなければ全部自分の手で直されました」
「松下電器にとって、最初のお客さまは松下製品を売っていただく(ショップなど小売店に卸す)販売会社や代理店、そして小売店です。そのお客さまに失礼があってはいけないと、最後の最後まで自ら目配りをされました」
「野村マネジメント・スクールで、私は『小さな窓』の存在を知りました。得意な事業分野で成功しても、それに安住しているとその成功体験があだとなって、いずれ企業は経営不振や経営危機に陥ってしまうという事実です」
「フィリップスは真空管で成功しましたが、それに安住している間にトランジスタ事業に出遅れてしまいました。同じように、家電で急成長した松下電器も、次の何か新しい手を打たない限り、いずれは行き詰まってしまうと思いました」
【出典】
『松下幸之助から教わった「経営理念を売りなさい」』
【感想・論評・補足】
佐久間は松下幸之助から直接指導を受けた最後の弟子である。そして幸之助から商品を売る前に経営理念を売ることを学んだ唯一の人物である
経歴(プロフィール)
■佐久間曻二(さくま・しょうじ)
日本の実業家。松下電器産業副社長を歴任。1993年から日本衛星放送(現WOWOW)代表取締役社長を務め、債務超過状態にあった同社の再建を行った。1931年11月23日、新潟県で生まれる