天坊昭彦の名言・語録6件
(出光興産8代目社長)
(出光興産8代目社長)
「1993年3月末、出光興産の有利子負債はグループ全体で2兆5000億円に膨れ上がった。1993年度の単体売り上げは約1兆8000億円。有利子負債対策はもはや待ったなしになっていた」
「ようやく有利子負債削減へと動き出したが、時代はこうした取り組みをあざ笑うように変化の速度を上げ、出光を呑み込もうとしていた」
「1990年代も半ばには銀行の融資に対する姿勢が日増しに厳しくなった。私は出光興産が独立を保ちながら、比較的短期間のうちに資本を増強するには、上場しかないと考えるようになった」
「出光の創業者である出光佐三店主は多感な学生時代に拝金主義と資本家の搾取に反発を覚え、『資本は人なり』『資本金は無をもって理想とする』と唱えてきた。そのため『株式公開は堕落』であり、上場についての論議は社内でタブー視されていた」
「しかし、上場はあくまで資金調達の手段である。店主が掲げた人間尊重の経営理念とは、金もうけでなく、国や地域、社会に貢献する事業を通して、信頼され、尊重される人を育てることだ。それはいつの時代でも変わらない」
「出光興産は出光家の会社から、社会の公器として、時代や規模に応じたガバナンスの体制を整える必要がある。そんな思いを強めるようになっていた」
【感想・論評・補足】
天坊は出光昭介(第5代社長)会長の反対を押し切り、脱創業家化や株式公開などを行った
天坊は出光昭介(第5代社長)会長の反対を押し切り、脱創業家化や株式公開などを行った