橋爪大三郎
「パンデミックは繰り返す」
「100年前はスペイン風邪。その再来が新型コロナだ」
「補償は、景気対策でも経済の話でもない。公益のため払ったコストへの埋め戻しにすぎない。そして補償はすぐ払うべきだ」
「ただ財源を、税金で集めている暇がない。ならば赤字国債でまかなおう。巨額でも仕方ない。それで生活でき、企業が破産しなければ、将来の回復への道筋がつく」
「市民と企業が生き延びなければ明日はない」
【出典】
『日経新聞(文化)2020年5月6日』
【感想・論評・補足】
2020年4月7日、新型コロナウイルスの感染が都市部で急速に拡大している事態を受けて、安倍総理は、「緊急事態宣言」を行った。政府の自粛要請で生じた損失は政府が支払うのが当然だろう。橋爪が言うように、補償は経済対策ではない。まして福祉政策でもない。感染拡大防止費用であり、公益のために支払うコストである。それに一日でも早く収束させることが、一番の経済対策になる。そのためにも、国民が安心して自粛出来るように国は早急に補償すべきであった。対策が遅い!