鹿島昇
鹿島昇の名言・語録6件
(古代史研究家・弁護士)
(古代史研究家・弁護士)
「公開された伝記の裏に本当の史実がある」
「どんな未発表の文章があったとしても、犯人が誰かということを書いたものがあるはずはない」
「古代中国史、すなわち秦の建国まではすべてオリエント史を盗作したものである」
「火薬の流入こそ戦国動乱の始まりであり、またこの時代に徳川幕府が内乱の終息と国内の統一を望むならば鎖国が唯一の便法だったともいえる。すなわちキリシタン禁制のために鎖国したというのは口実であって、幕府の本当の目的は宗教でなく硝石流入の禁止であった」
「明治維新ののち、孝明天皇を暗殺した岩倉、伊藤らは自らの犯行を免責するために、天皇は『神聖にして万世一系である』と憲法に規定して、およそ天皇のすりかえなどという事実をありえないものとし、皇統に関する議論を一切禁止してしまった」
【感想・論評・補足】
『孝明天皇は暗殺され、明治天皇はすり替えられた』。このことを初めて大々的に公にしたのが鹿島昇の『日本王朝興亡史』(平成元年(1989年)出版)であり、その続編といえる『日本侵略興亡史』(平成2年(1990年)出版)であろう。『日本王朝興亡史』は少し触れる程度であるが、『日本侵略興亡史』では詳細に論証。続いて、『裏切られた3人の天皇』(平成9年(1997年)出版)、『明治維新の生け贄』(平成10年(1998年)出版)でさらに論証を深めた。今、様々な人が『明治天皇すり替え』のことを書くが、全て鹿島の書著が原点になっているといえよう
経歴(プロフィール)
▇鹿島曻(かしま・のぼる)
【1926年~2001年】日本の弁護士。在野の古代史研究家。出版社「新国民社」を創設。1926年に神奈川県横浜市で生まれた