名言・語録・格言

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福原義春

福原義春の名言・語録7
資生堂10代目社長)

 


「企業には理念がなければならない、というのが私の信念です」

 


「私は突然の社長就任早々、社の大改革に着手しました。思えば東京証券取引所で記者会見を行ない、在庫削減により当期の経常利益を当初見込みの336億円から、165億円(前期比50%減)に下方修正する、と発表したのは、1987年10月でした」

 


「案の定、マスコミからは袋叩きに遭いましたが、私のやり方が間違っていなかったことは、その後の業績の推移が証明してくれていると思います」

 


「『史記』には『新しい国が誕生し、発展して覇者(はしゃ)となり、天下を治めると、必ずへつらう者が権力者のまわりに集まり、国は硬直化・官僚化して新興勢力に滅ぼされていく』という『歴史のパターン』が描かれています。それが天の命(めい)が革(あらた)まる『革命』です」

 


「『ピーターの法則』という有名な教訓があります。人はその人の能力ぎりぎりのポストにあるとき最大限に活きるが、それを超えたとたん、つまり、自分の能力・器量以上のポストに昇ったとたんにまったくの無能者と堕してしまうというものです。『ピーターの無能の法則』ともいいます」

 


「淡水魚は海には棲(す)めないけれど、川や湖でなら生きていける。それと同じように、人間には必ず、どこかに適した場所があります。その、最適な場所に身を置いてこそ、人は能力を最大限に発揮することができるはずなのです」

 


「考えてみますと、私たちも自然の一部なのです。皮膚というものを通して、人と自然の内と外がわずかに区別されているだけなのです。そしてまた、私たちの体の中にも、たくさんの生命が生きている。つまり小宇宙、大自然を抱えているのです」

 


【出典】
『「無用」の人材、「有用」な人材』

 


【感想・論評・補足】
福原義春は1987年、社長に就任すると、在庫削減を皮切りに次々と改革案を打ち出し実行に移した。日本だけでなく、世界的にも評価された経営者の一人といってもいいだろう。福原が経営判断をするうえで基軸となっていたのが、『老荘(ろうそう)』とりわけ荘子の思想だという

 


経歴(プロフィール)
福原義春(ふくはら・よしはる)
日本の経営者。株式会社資生堂10代目社長。資生堂創業者・福原有信の孫。駒井哲郎の絵画のコレクターでもあり、世田谷美術館に寄贈した。1931年3月14日、東京で生まれる。慶應義塾大学経済学部卒業後、資生堂入社。1987年社長、1997年会長