名言・語録・格言

このサイトは人類の叡智の結集である。 知りたい人の名言・語録があれば検索ボックスに人名を入れて下さい。名言・語録は391冊の本や社史、雑誌などから抽出したもので、出典元は最後に記しております。出典元のはっきりしない名言・語録は記載しておりません【302名 2456件の名言・語録を収録(2023年1月27日現在)】

辻野晃一郎

辻野晃一郎の名言・語録5
(グーグル日本法人社長)

 


「真の『出る杭』とは、打たれても打たれてもへこたれず、自分の信じる道を貫いて必ず結果を出すような知力とバイタリティの持ち主のことをいう」

 


「日本人が起業する際には、まず例外なく、言語は日本語、想定顧客は日本人、通貨は円を前提とした事業を設計する。そして日本市場で成功したら、次のステップとして海外進出を考える。これは極めて順当なことであって、何が悪いんだ?というような話ではあるけれど、誤解を恐れずに言うならば、実は日本発のビジネスが世界展開において苦戦する根源は、そもそもこのスタートにある」

 


「一方で、アメリカ人が起業する場合には、こちらも至極当然ながら言語は英語、通貨は米ドルが前提だ。しかし、決定的に有利なところは、彼等の母国語である英語は世界共通語であり、また、通貨も世界の基軸通貨であるということだ」

 


「日本の製造業は自前主義の垂直統合型のスタイルで世界最高性能、最高品質の工業製品を生み出してきたが、家電製品は今や水平分業型が主流となった。アップルやグーグルが開発したソフトや製品仕様に基づいて、アジアのEMSが量産するという役割分担だ」

 


「今や究極の家電はスマホともいえる。電話、カメラ、オーディオ、電卓、電子ブック、パソコン、テレビなどの機能をすべて凝縮したデバイスだ」

 


【出典】
『「出る杭」は伸ばせ!』

 


【感想・論評・補足】
何故、日本のサービス、ビジネスモデルが世界のスタンダードにならないのか、言語と通貨の壁があるからというのは実に分かりやすい。この当たり前の事実に辻野氏の著書で気づくことが出来た。

 


経歴(プロフィール)
■辻野晃一郎(つじの・こういちろう)
日本の技術者、実業家、経営者。グーグル日本法人社長。早稲田大学商学学術院客員教授などを歴任。1957年、福岡県北九州市で生まれる。慶應義塾大学大学院工学研究科を修了し、ソニーに入社する。1988年にカリフォルニア工科大学大学院電気工学科を修了。2006年3月にソニーを退社。翌年、グーグルに入社し、2009年1月からグーグル日本法人代表取締役社長を務める。2010年4月にグーグルを退社し、アレックス株式会社を創業。2012年4月より早稲田大学商学学術院客員教授