平野繁太郎
平野繁太郎 名言・語録2件
(静岡銀行3代目頭取)
「現金ほど大事なものはない」
「伊藤さん、心配する必要はないですよ。70年以上銀行家をやっているけれど、企業というものは浮き沈みがあります。でもどんな場合でも現金ほど大事なものはありません」
【出典】
『商いの道』著者:伊藤雅俊
【感想・論評・補足】
バブル絶頂期の頃、世の中あげてバブルに酔いしれていたが、伊藤は不動産や投機に走らず、現金主義を貫いていた。そんな自分の判断が本当に正しいのか不安になり当時102歳の平野繁太郎に相談した。すると平野は上のようにアドバイスした。平野は1929年の大恐慌も、太平洋戦争後のデノミも、円の変動相場制への移行も、バブルも、すべて当事者として体験している。そんな平野の言葉はずしりと重みがあり、励まされたという。バブルがはじけた後、イトーヨーカドーはダメージを受けることはなかった。当時ライバルのダイエーとは対照的な結果である
経歴(プロフィール)
■平野繁太郎(ひらの・しげたろう)
【1891年~1993年】日本の銀行家、経営者。株式会社静岡銀行3代目頭取を歴任