6代目武田長兵衛
6代目武田長兵衛 名言・語録4件
(武田薬品工業2代目社長)
「決断というものは遅れるものだ。それを、すぐ実行できる人は、偉い人だ。さらに、先手、先手とやっていける人は、もっと偉い人だ」
「社長として一番大切なことはなんであるかということだが、それは会社を経営する熱意においては誰にも負けてはならない、ということである」
「知識や才能というものについて劣っていても、それは立派な優れた人がおれば用は足りるのであって、この仕事をやっていこうという熱意だけは誰よりも最高でなければならない」
「部下が何人いようとも、その中で自分が経営に対する熱意が最高であるかどうか、常にそのことを自問自答し、自信をもって最高であるといえるようであれば結構である」
出典『タケダ、シオノギ、タナベ21世紀のサバイバル戦略』著者:加来耕三
【感想・論評・補足】
熱意について、あの経営の神様・松下幸之助も著書『指導者の条件』で6代目武田長兵衛と同じようなことを言っている。以下『指導者の条件』から抜粋
『指導者は、こと熱意に関してはだれにも負けないものをもたなくてはならない。知識なり、才能なりにおいては、人に劣ってもよいが、熱意については最高でなければならない。指導者に、ぜひともこれをやりたいという強い熱意があれば、それは必ず人を動かすだろう。そしてその熱意に感じて、知恵ある人は知恵を、才能ある人は才能をといったように、それぞれの人が自分の持てるものを提供してくれるだろう』
経歴(プロフィール)
■6代武田長兵衛(たけだ・ちょうべえ)
【1905年~1980年】日本の経営者。武田薬品工業株式会社2代目社長。1905年4月29日、大阪市船場道修町に生まれる。幼名鋭太郎。慶応義塾高等部卒業と同時に㈱武田長兵衛商店に入社。1943年に社長に就任し、6代目武田長兵衛を襲名。同年武田薬品工業㈱に社名変更。1974年まで社長を務めた