名言・語録・格言

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ピーター・ティール

ピーター・ティール 名言・語録15件

PayPal(ペイパル)の創業者)

 

 

「テクノロジーは奇跡を生む」

 

 

「ほかの生き物と違って、人類には奇跡を起こす力がある。僕らはそれを『テクノロジー』と呼ぶ」

 

 

「クリエイティブな独占環境では、社会に役立つ新製品が開発され、クリエイターに持続的な利益がもたらされる」

 

 

「競争環境では、誰も得をせず、たいした差別化も生まれず、みんなが生き残りに苦しむことになる」

 

 

「競争すればするほど得られるものは減っていく」

 

 

「小さいことと存在しないことは違う」

 

 

「どんなスタートアップもはじまりは小さい。どんな独占企業も市場の大部分を支配している。だから、どんなスタートアップも非常に小さな市場から始めるべきだ」

 

 

「スタートアップが狙うべき理想の市場は、少数の特定ユーザーが集中していながら、ライバルがほとんどあるいはまったくいない市場だ」

 

 

「大きな市場はいずれも避けるべきだし、すでにライバルのいる大きな市場は最悪だ」

 

 

「起業家が1000億ドル市場の1パーセントを狙うと言う場合は常に赤信号だと思った方がいい。実際には、大きな市場は参入余地がないか、誰にでも参入できるため目標のシェアに達することがほとんど不可能かのどちらかだ。たとえ小さな足がかりを得たとしても、生き残るだけで精一杯になるだろう。壮絶な競争から利益が出ることはない」

 

 

「ニッチ市場を創造し支配したら、次は関連する少し大きな市場に徐々に拡大してゆくべきだ」

 

 

「アマゾンはそのお手本と言える。ジェフ・ベゾスは創業時からすべてのオンライン小売市場を支配するというビジョンを持っていたけれど、極めて意図的に、まず本から始めた」

 

 

「本にいちばん近い市場から始めた。CD、ビデオ、ソフトウェアだ。アマゾンは徐々にカテゴリーを拡大し、ついには世界一のデパートになった」

 

 

「カネのことしか考えられない企業と、カネ以外のことも考えられる企業とでは、ものすごい違いがある。独占企業は金儲け以外のことを考える余裕がある。非独占企業にその余裕はない。完全競争下の企業は目先の利益を追うのに精一杯で、長期的な未来に備える余裕はない」

 

 

「生き残りを賭けた厳しい闘いからの脱却を可能にするものは、ただひとつ―――独占的利益だ」 

 

 

【出典】

『ゼロ・トゥ・ワン』関美和(翻訳)

 

 

【感想・論評・補足】

世界最大の小売業者、ウォルマートの創業者、サム・ウォルトンは「他社から学ぶことこそ成功への近道。私がやったことの大半は、他人の模倣である」「私の経営はけっしてベストではない。もっとベターな方法を、他社がやっているはずだ。それをつぶさに見て回り、改善を続けることが何よりも大事な経営なのだ」と語った。またサイバーエージェント創業者、藤田晋は「ビジネスの世界は、先行者たちの努力や苦労の上に築き上げられている。独創的な発想だけで新しいものを作れると考えるのは、傲慢以外の何物でもない」「新しい事業に挑む時は、十中八、九の確率で成功している事例のものマネから入るのが正しい解といえる。最大の利点は、先行者たちが費やした時間や労力を大幅にカットできること。事業の基盤を整える時間を短縮できること。発展途上の市場であれば、2匹目、3匹目のどじょうも狙える」と語る。これらと対極の考えを打ち出しているのが、ピーター・ティールである。モノマネの改善は既存の市場での戦いになるので、ほとんど利益を得られない。それよりも、独創的なアイディアで、ライバルがいないニッチ市場で小さくてもいいから支配する。そこから徐々に事業を拡大することを主張。ベンチャー企業の成功はピーターの考えの方が近道かもしれない

 

 

経歴(プロフィール)

■ピーター・アンドレアス・ティー

アメリカ合衆国の起業家、投資家。PayPal(ペイパル)の創業者。シリコンバレーで大きな影響力を持つ「ペイパル・マフィア」の中では、「ドン」と呼ばれている。1967年10月11日、西ドイツのフランクフルトに生まれる。1歳のときに家族とともにアメリカに移住