長瀬富郎 名言・語録2件
(花王創業者)
「すべての仕事において、創業期の精神が失せてしまうことがもっとも危険である。創業の精神とは緊張の精神である」
「天佑は常に道を正して待つべし」
【注釈】天の助けがほしければ、まっとうなことをしていなければならない
【出典】
『人生の大則』藤尾秀昭/金澤翔子(書)
『心に響く名経営者の言葉』ビジネス哲学研究会(編)
【感想・論評・補足】
緊張感、危機感がなくなった時に、企業は衰退に向かう。大企業だから倒産することはないと思った瞬間に曲がり角である。衰退の要因は主に業績が好調の時の油断からくることが多い。『常に崖っぷち』。この創業時の精神を忘れた時が一番怖い。そのことを教えてくれる長瀬の名言である
経歴(プロフィール)
■長瀬富郎(ながせ・とみろう)
【1863年~1911年】日本の実業家。花王の創業者。1863年11月21日、美濃(岐阜県)の米穀・酒造業者の二男に生まれる。幼名は富二郎。12歳で叔父の店に入る。明治18年上京、日本橋馬喰町の和洋小間物問屋伊能商店に入店、大番頭となり富郎と改名。独立して長瀬富郎商店(現花王)をひらく。村田亀太郎らの協力をえて花王石鹸(せっけん)の製造・販売を行う