名言・語録・格言

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鈴置高史

鈴置高史の名言・語録
(ジャーナリスト)

 


「昔から、朝鮮半島に住む人々は大陸の王朝交代に適応することで生き残ってきた」

 


新羅(━935年)が半島に統一国家を打ちたてるのに成功したのも、勃興する唐(618━907年)に従ったからだ。高麗(918━1392年)が滅び、李氏朝鮮(1392━1910年)が誕生したのも、大陸の王朝が元(1271━1368年)から明(1368━1644年)に代わる混乱の中での出来事だった」

 


「韓国では2010年代に入ると『アジアの覇権国が米国から中国に移る』との認識が急速に深まった。そんな空気の中、中国の要求を受け入れ、米国の要求を無視するのは当然の成り行きだった」

 


「もともと反米色が濃い左派はもちろん『米国離れ』を歓迎した。親米保守の中にはごくわずかだが『離米従中』を警戒する人もいた。だが、彼らとても中国と戦う覚悟はなかった」

 


「韓国が外交的な自爆に突き進んだ時、それを阻止しようとする勢力は韓国のどこにも存在しなかったのだ」

 


「等距離外交の結果、韓国は中国の要求を唯々諾々と受け入れるようになった。米国は韓国を裏切り者と見なし、同盟解消まで考え始めた。北朝鮮の脅威から韓国を守ってきた米国をないがしろにし、米国との対抗意識を明確にする中国につき従う『離米従中』に韓国が動いたのだから、当たり前だった」

 


「日本を貶めようとする朴槿恵大統領の告げ口外交は、日米関係の改善に大いに寄与した。米国は告げ口を聞き流した、韓国の背後に日米離間を図る中国がいることは明らかだったからだ。さらに米国の政策当局者は、肩を並べて中国に対抗する国が韓国ではなく日本であることを痛感し、日本を重視するようになった」

 


【出典】
『米韓同盟消滅』

 


【感想・論評・補足】
韓国の専門家、鈴置氏の著書を読むと近い将来、韓国が中国に従属する道を選ぶことは間違いないだろう。米韓同盟は消滅し、在韓米軍はいなくなる。この流れには抗えない。韓国は大事な隣国だからといって引き止めても無理だ。もういい加減、目を覚まさなければならない。韓国なしでどう日本の安全保障を守りアジアの平和を守っていくか考え、その方向で準備をすべきである。

 


経歴(プロフィール)
■鈴置高史(すずおき・たかぶみ)
日本のジャーナリスト。韓国経済に詳しい韓国ウォッチャー。ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。日本経済新聞社でソウル特派員・香港特派員・経済解説部長・編集委員を務めた。1954年、愛知県で生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業