名言・語録・格言

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石橋博良

石橋博良 名言・語録6

ウェザーニューズ創業者)

 

 

「船乗りの命を守ることに俺の人生をかけてみよう」

 

 

「大阪から小名浜へ進路を変更した。そのこと自体は通常の仕事を少し一生懸命こなしただけの話ではある。でもあそこでもし、私が小名浜に空光丸を向けずに、そのまま大阪に向かってもらっていたら、間違いなく悲劇は避けられた。15人もの命は失われずにすんだ。俺が殺したのかもしれない。そんな思いに強くとらわれた」

【注釈】1970年、石橋が安宅産業にいた時に担当していた船が、爆弾低気圧によって転覆事故を起こし15名の船員が亡くなった。この事故を契機に『船乗りの命を守りたい』という熱い想いが芽生え、その後の気象情報会社、ウェザーニューズの創業につながる

 

 

「負けっ放しで終わるのは私の主義に反する。絶対にやってやる。そして今度は絶対に成功させてみせる」

 

 

1854年の冬、クリミア戦争の最中のことである。フランスの当時の最新鋭軍艦アンリ4世号が嵐によって海底に沈んだ。この悲劇を契機としてフランス政府は国家事業の大規模な気象研究を開始させた。気象学の歴史において、この19世紀の出来事こそが世界規模での気象研究の始まりであるとされている」

 

 

「そもそもの始まりにおいて、天気予報は船乗りを救うことを目指したのである。そして少なくとも船乗りたちの命を救うことはできた」

 

 

ウェザーニューズには自らの運命を他人に委ねることをよしとしない人間が大勢集まっている。そういった人間たちが自らの運命を自分たちで切り開くために独自のインフラ、コンテンツを創り上げ、自らがより多くのお客様に自分たちのコンテンツを伝えたいという想いでたくさんのポータル(玄関)を持つに至った。われわれがクレイジーなまでにこだわってこだわり抜いた結果が『最強』の気象コンテンツを提供するウェザーニューズを創り上げてきたのだ」

 

 

【出典】

『世界最大の気象情報会社になった日』

 

 

【感想・論評・補足】

世界に『最強』の気象情報コンテンツを提供する会社、ウェザーニューズ1970年の海難事故を経験した創業者、石橋博良の『船乗りの命を守りたい』という熱い想いがきっかけで誕生した。海から始まった気象情報サービスの市場は、空、陸へと広がり、今や世界中に、24時間365日気象情報を提供している。ウェザーニューズは世界中の人にとって欠かせない存在と言ってもいいだろう

 

 

経歴(プロフィール)

■石橋博良(いしばし・ひろよし)

1947年~2010年】日本の実業家。株式会社ウェザーニューズの創業者。一般財団法人WNI気象文化創造センター代表理事などを歴任