丸山竹秋
丸山竹秋名言・語録13件
(倫理研究所2代目理事長)
「言葉は生命そのものであり、魂そのものである」
「言葉は、その発せられた人の生命をもって、人に、物に働きかけるのである。古(いにしえ)の聖賢の言葉が、今日なおわれわれの心をうつのも同じ理(ことわり)による」
「言葉は生きている。言葉には、霊力がある」
「軽蔑する心で見ると、その通りに物や人が、見えてくる」
「物そのもの、人そのものには、何ら軽蔑すべきところはない。それにもかかわらず、おのれの尺度ではかって見ているのである」
「これに反して、尊敬の心をもって眺めると、ものごとが、人が、それだけ尊く見えてくる」
「『世に雑草はない』。どのようなみすぼらしい草でも、すべて名前がつけられ、花を咲かせ、実を結んだりする。それと同じように、人間にも一人一人すべて独自の個性があって、すばらしい働きをなしうる」
「心の整理は生きていることの根本につながる。なぜなら人は心によって行動し、心によって活動しているのだから」
「歩こうとする意志があるから歩き、食べたいという欲(情)があるから食べる。心が動いて体も動く。総じて人間は心が動いて、行動がこれにともなう」
「人が自分の思いどおりにならないという苦痛があれば、それに対する心の整理をまずはっきりさせることだ」
「心の整理は、すべての社会生活、経済生活、政治生活、芸術生活に欠かすことはできない」
「仕事は、自分から進んでやるのでなければ、身につかない。正面から取り組む、言われなくてもどしどしやるというような積極さがなければ、人の上には立てない」
「よい運命や幸せな境遇は、自分の手でつくるのだと積極的に働いてこそ、本当の幸福が到来する」
※出典『生きる道』PHP
【感想・論評・補足】
丸山は東京大学文学部哲学科時代にカントの哲学を熱心に研究している。丸山の言葉の節々にカント哲学が垣間見える
経歴(プロフィール)
■丸山竹秋(まるやま・たけあき)
倫理研究所2代目理事長。1921年、福岡県生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。東京電機大学、 城西大学、東京農業大学などの講師(哲学・倫理学担当)をつとめた。哲学会会員。創立者死去に伴い、1951年より社団法人倫理研究所理事長に就任