田中登志於
田中登志於 名言・語録8件
(田辺製薬社長)
「過去の50年が、今後の5年にあたる」
「私はイノシシ年の生まれです。だからというわけではありませんが、私はイノシシで行きます。スピードでこの危機を乗りきる以外に、タナベを21世紀に行き残らせる方法はないと思います。もし、ブレーキが必要ならば、あなたがかけてください」
注釈:田中氏を後任の社長に指名した千畑一郎(前社長)にこのように言った。千畑は笑いながら頷いたという
「世界100ヶ国以上で売っている日本発の、世界的新薬をもっているのはタナベだけです」
「われわれの製薬業界は、患者さん一人ひとりに役立つ新薬を世に送り出すことこそが、使命だと思います」
「そのためには的確な医薬品の情報を含め、満足度の高いサービスを提供することです」
「宝くじに当たる気持ちではなく、出るべくして新薬が出る体制の整備が急務なのです」
「技術から新薬のコンセプトを発想するのは、それこそ本末転倒というものです。まず最初に、新薬のコンセプトを明確な具体的目標として設定することが大切です」
「入社当時、先輩の社員から、お医者さまは王様だ、と聞かされたことがありますが、このとき、どう考えてもおかしいので、王様は患者さんですといったことがあります。現在では当然のことですが、当社は患者さん本位、薬のニーズですべてを進めていきたいと思っています。これがプロダクト・イノベーションの基本です」
出典『タケダ、シオノギ、タナベ21世紀のサバイバル戦略』著者:加来耕三
【感想・論評・補足】
田中は新入社員の頃、先輩に『お医者さまは王様だ』と言われ、『王様は患者さんです』と言い返している。なかなか新人が臆せず意見を言えるものではない。やはり社長にまで登り詰める人物は、若い頃から光るものがあるといえよう
経歴(プロフィール)
■田中登志於(たなか・としお)
日本の経営者。田辺製薬株式会社社長を歴任。1935年6月2日生まれ。福井県出身。京都大学農学部農芸化学科卒業。1959年、田辺製薬株式会社に入社。1997年、社長に就任