高田好胤
高田好胤 名言・語録4件
「自分自身の心の中の神や仏に目覚めるのを自覚という」
「自覚するためには、無我の心にならねばならない。無我とは相手をたて、人をたてる道であって、謙虚な心、素直な心になることである」
「人間は万物の霊長であるといわれる。霊は魂であり、精神である。単に『長』ではなく『霊長』といわれるところに意味がある」
「空を飛ぶこと、走ることでわれわれ人間は鳥や馬に及ばない。決して『長』ではない。けれども、その精神は月にいたるまでになった」
【出典】
『人間を考える 新しい人間観の提唱』松下幸之助
【感想・論評・補足】
なるほど、高田が言うように単に身体能力であれば人間より優れた動物はいくらでもいる。人間が他の動物より秀でているのは精神世界においてであるという。精神世界においては、『人間は万物の王者』ということであろう。また『笑う』ことが出来るのと、老衰で死ぬことが出来るのも人間の特権といえよう。野生の動物は体が弱ったら、外敵に襲われて命を落とす運命にある。人間みたいに老衰で亡くなることはない
経歴(プロフィール)
■高田好胤(たかだ・こういん)
【1924年~1998年】日本の宗教家。法相宗の僧。薬師寺管主。法相宗管長。分かりやすい法話により「話の面白いお坊さん」、「究極の語りのエンタテイナー」とも呼ばれ、そこから百万巻写経勧進の道を切り開いて金堂、西塔など薬師寺の伽藍の復興に道筋をつけるなど、薬師寺の再生に生涯をささげた