瀧本哲史
瀧本哲史の名言・語録3件
(エンジェル投資家)
「これと同様の法則が、『人を動かす』にも当てはまる。つまり、事例があまりに現代的ではないので、読者は一旦自分の文脈に置き換えて、抽象化してから理解しようとすることで、より理解を深めることができるのである。逆にあまりにも身近すぎる事例だと、その事例自体について理解が容易なので、その事例の文脈に即して、理解できたような気に読者はなってしまう」
「読書を通じて、知識が増えて、それが何らかの判断に役立ち、行動の変化が起きたときに、最も読書の価値が生じたと言えるだろう。その時初めて、読書が『世界という書物を直接読破』する旅の地図となるのだ」
「とはいえ、必ずしも読書で得た経験が明日からすぐに役立つ必要はないとも私は考えている。というのも、読書が『世界という書物を直接読破』する旅で、最も役立つ瞬間というのは、何らかの課題にぶつかったときに、『そういえば、大分昔に読んだ本にこんなことが書いてあったな』という、偶然に、一見無関係なことが頭の中で繋がったときだったりするからだ」
【出典】
『読書は格闘技』
【感想・論評・補足】
なぜ『人を動かす』などの古典が読まれるのか?「事例があまりに現代的ではないので、読者は一旦自分の文脈に置き換えて、抽象化してから理解しようとすることで、より理解を深めることができるのである」と瀧本氏は述べている。なるほどと、思いました。
経歴(プロフィール)
■瀧本哲史(たきもと・てつふみ)
【1972年~2019年】日本のエンジェル投資家、経営コンサルタント。京都大学産官学連携本部イノベーションマネジメントサイエンス研究部門客員准教授、株式会社オトバンク取締役、全国教室ディベート連盟副理事長等を歴任した