山下俊彦
山下俊彦 名言・語録17件
(パナソニック3代社長)
「挫折の経験者が成功する」
「苦労してきた人間、挫折の経験のある人間ほど大きく成長する」
「少々のことでは動じないし、過去の経験を活かして、適切な判断を下すことができるからである」
「逆に、ずっと順調にきた人間は一つつまずくと、経験がないだけにまごつくことが多く、かえって傷を大きくしてしまう」
「ただ、注意していただきたいのは、『挫折』というのは『大きな失敗』のことではない。大きな失敗は困る。『向こう傷』を作るくらいのところ止まりである」
「松下は昭和40年から週5日制になったので、土曜か日曜のどちらかを読書の日にあてるようにしてきた」
「それだけでは足りないので、事業部長時代は、できるだけ定時退社を心がけ、読書や充電の時間にあてた。社長になってからもこの定時退社は続けたので、『山下の定時退社』と有名になった」
「仕事をダラダラやるより、このほうがはるかにいい」
「日本のサラリーマンは、休日出勤したり残業したりで、年中仕事と称して滅私奉公のようなところがあるが、これは考えものである。仕事ばかりだと視野がどうしても狭くなる」
「大きな判断をするときには大きな視野が必要である」
「それは経験によって学ぶものであるが、経験といってもその範囲は自ずと限られてくるから、その不足を補う意味で読書がいい。他人の経験からも教えられるものは無限にある」
「そういうわけで私の読書は、なにか筋が通っているとか、傾向があるといったものでなく、なんでも読むほうだから乱読の部類に入る」
「自然科学、天文学のたぐいから推理小説、伝記など、私の読書は手あたりしだいである。気に入った字句にめぐりあえば、ノートに書きとめる」
「鎌田正・米山寅太郞共著の『漢詩名句辞典』は座右の書といえる」
「昨年(1986年)4月に男女雇用機会均等法が施行され、法的にも女性の地位が高まっているだけに、女子社員の活躍は重要になってきている」
「松下には、家庭で使う製品が多いので、女性の活躍する場はたくさんある。たとえば、洗濯機の水流に工夫をこらし、新しい洗濯羽根のデザインをしたのも女性だし、焼きたてのパンが食べられると好評のホームベーカリーの開発にも、女性が活躍した」
「お客さんを接待するとき、松下電器がまだ小さかったときは、取引先を招待しても若い人が代理で来ることが多かった。しかし、そんなときでも、創業者(松下幸之助)は盃を持って回り、全員の前でちゃんと正座されるのです。私たちが見ても、あそこまでしなくても・・・・と思うような若い人に対してさえ、まったくその店の主人と同じように接し、きちっと頭を下げられるわけです。こうした姿勢は、終始変りませんでした」
【出典一覧】
『ぼくでも社長が務まった』
【感想・論評・補足】
『山下の定時退社』は有名で、事業部長時代も、社長時代も出来るだけ定時退社を心がけ実行した。それでいて業績は良かったわけだから、これは現在のビジネスマンも大いに見習うべきであろう。いかに生産性をあげるかが今後の働き方改革の肝である
経歴(プロフィール)
■山下俊彦(やました・としひこ)
【1919年~2012】日本の経営者。パナソニック株式会社3代目社長。1919年7月18日生まれ。大阪府出身。大阪市立泉尾工業学校卒業。実業学校卒の叩き上げで、創業者松下幸之助による異例の大抜擢を受けて取締役26名中序列25番目から社長に就任した