伊藤雅俊
伊藤雅俊 名言・語録15件
(イトーヨーカ堂創業者)
「商売は地道に一日一日を大切に」
「良い商品を安く売るためには、仕入れが勝負です」
「実は、商売の厳しさが一番表われるのが仕入れなのです」
「私は早い時期から問屋さんとの交渉役になりました。来る日も来る日も足を棒にして、東京・日本橋の問屋さんを歩きまわりました。お陰さまで商品や問屋さんの実態を見る目が養われて、商人として大事な勉強ができたと思っています」
「信用は誠実さから生まれるものだと、私は考えています」
「誠実さがお金を集める」
「母は何よりも信用を重んじていました。母の言う信用とは、誠実を貫くことでした。時には、自己犠牲を強いて、損をするように思えることがあっても、『誠実』だけは商いの核心だから、ゆがめてはならないというのです」
「お客さまからだけでなく、お取引先からも信用をいただかなければ、会社は成り立っていきません」
「経営者として私が心掛けてきたことは、お取引先への支払いや銀行の返済の期日を守ることです。商売を始めてから、それに遅れたことが一度もないことは、自慢できると思っています」
「従業員に給料が払えなくなったら、お取引先に支払が遅れたら、いっぺんで信用がなくなります」
「売れる商品とは、お客さまが欲しいと思っている商品です。お客さまの心の奥底の、お客さま自身も気がつかない欲求を満足させてこそ、プロの商いだと私は考えています」
「店の金と個人の金については、私と母と先代社長と3人で店をやっていたころから、やはりきちんと分けていました」
「18世紀のイギリスの歴史家・ギボンが書いた大著『ローマ帝国衰亡史』は、古代ローマ帝国がいかに繁栄し、そしていかに滅亡していったかを、先練された文体でつづった史書です。この本を読んでよくわかったのですが、あれだけ繁栄を誇ったローマ帝国が滅んだ原因も、外部ではなく、すべて内部にあったということです」
「自分たちが世界の中心で、世界は自分を中心に動いているという傲慢さが、腐敗を招き、みずからだめになっていったのです」
「このことは、会社でも個人でも同じことではないでしょうか。商売は自分の力だけで成り立っているのだと考えたら、必ず腐敗し、お客さまやお取引先や商品は粗末にして、信用を失い、みずから滅んでいくに違いないと思います」
【出典一覧】
『商いの道』
『商いの心くばり』
【感想・論評・補足】
伊藤雅俊は商売の原点は母親の教えにあるという。子供のころから母親に『お客さまを第一に考えなさい』『お客さまあっての羊華堂ですから』『お客さまは来てくださらないものという気持ちで毎日の商いをしなさい』などの教えが、伊藤が小売業で頭角をあらわすための羅針盤となった。これこそ本当の教育だといえよう
経歴(プロフィール)
■伊藤雅俊(いとう・まさとし)
日本の実業家。イトーヨーカ堂、セブン-イレブン・ジャパン、デニーズジャパンの設立者。千住選出の政治家、鯨岡兵輔(環境庁長官)の後援会長を務めた。1924年4月30日、東京で生まれる。横浜市立商業専門学校(現横浜市立大学)卒業