宮内義彦 名言・語録11件
(オリックスグループCEO)
「日本型経営には、世界に誇れる部分があります。例えば、従業員を大切にするのは、日本の経営のすばらしい点でしょう」
「欧米式の能力主義を徹底していくと、社員同士が情報を共有しなくなる危険性があります」
「私は長く経営をしてきましたから、伸びる社員というのは分かります。まず勉強する社員、そして仕事に意欲を持つ社員です。出身校は関係ありません」
「どの事業にも共通することですが、経営のポイントは『流れに乗っているか、乗っていないか』ということであり、流れの分岐点を見誤らないようにするのが経営の一番重要なところだろうと思います」
「トップには、先見性と実行力が何よりも求められていると思います。ただ、先見性といっても独りよがりのものでは困ります。それを避けるためには情報収集力が求められます。
社内外に広くアンテナを張りめぐらし、しかも、その感度を良くしておくことが必要です」
「私は金融というのは社会や経済システムの上部構造だと思っています。人々の習慣、税制、契約形態、法律などが変ると、金融の制度もガラッと変ります」
「世の中のシステムや法律が、いつ、どう変わるかわかりませんから、金融サービス業でいるかぎり、一番大切なのは、それは社会の上に乗っかった事業だと認識することです」
「読書は、やはり勉強の中核だと思います。本から学べることは実に多いのです」
「私は読書をしていないと、お腹が一杯の気がしません。ですから、いつも3冊の本を同時並行で読んでいます」
「私くらいの年齢になりますと、例えば英語の単語などは、どんどん忘れていきます。でも、『ああ、仕方がないな』『年だから忘れるよな』などと納得してしまったら、もうおしまいです。私は今でも、一日に何度も辞書を引きます」
「人間は、『昨日より今日のほうが、ましになったな』と思いたいという欲望があれば、いつまでも勉強し続けられると思います」
※出典『世界は動く 今日は新しい日だ』
【感想・論評・補足】
宮内はサラリーマン社長ではあるが、実質的なオリックスグループの創業者といってもいいだろう。サラリーマンとしては最も成功した経営者の一人ではなかろうか
経歴(プロフィール)
■宮内義彦(みやうち・よしひこ)
日本の実業家。オリックス社長、会長、グループCEOを歴任した。1935年9月13日生まれ。兵庫県神戸市出身。関西学院大学商学部卒業。ワシントン大学大学院経営学部修士課程修了(MBA)