太田邦幸の名言・語録3件
(松下電工を経て研修やセミナーで活躍)
「戦後の財閥解体で『松下電器産業』と『松下電工』の2つになったとき、創業時の社章や社歌を継承したのは松下電工だった。松下電器産業は新会社として、新しい社章と社歌をつくった」
「松下電工の社員は、創業商品の配線器具をつくっている会社であり、社章や社歌も創業当初のものだったから、松下電工こそが松下の本家であるというプライドを持っていた。だから売上も評判も負けていることが悔しくて、何かにつけて『隣に負けるな』と、松下電器産業を最大のライバルと考えていた」
「一般的にチーム構成は、新規開発力を持った実力社員の『人財』が2割、言われたことをキチンとやり遂げる能力社員の『人材』が6割、マニュアルどおり仕事をする労力社員の『人在』が2割と言われる。これを『働きアリの法則』と言う」
【出典】
『松下幸之助の夢を、社員たちはどのように実現していったか』
【感想・論評・補足】
松下電器グループで、松下電工だけは異質な存在だった。一般の人には松下電工はグループ会社の一つにしか見えないが、松下電工の社員は我こそが本家本元だと強烈に松下電器産業にライバル意識を持っていたことを、知る人は少ないだろう
経歴(プロフィール)
■太田邦幸(おおた・くにゆき)
京都戦略経営研究所代表。人材育成コンサルタント。1945年、京都市で生まれる。1968年に松下電工に入社。退職後に、松下電工で体得した松下経営・精神を基本に、わかりやすい実践的な研修やセミナーを担当