名言・語録・格言

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樋野正二

樋野正二の名言・語録8
松下電器産業副社長)

 


「私は趣味も広い方だと思っている。たとえば、経理の人間は数字のことしかわからないというのでは困る。すべからく幅広い常識をそなえ、豊かな人格者を心がけなければ他の人たちはついてきてはくれない」

 


「私はいろんなことを勉強したい一心でつねに何冊も本を持ち歩いて少しでも時間があれば、寸暇を惜しんで読む」

 


「美術でも、ちょっと暇があれば旅先でも見学に行くし、歌舞伎や宝塚歌劇もよく見に出かける」

 


「読書もまた好物の一つ、硬軟取りまぜ多読乱読ツン読のたぐい。読書は居ながらにして古今東西に遊ばせてくれ、時には経験不足を補ってくれる」

 


「本当に人間を大事にしてくれる会社を選択していくことが一番大切である」

 


「私は、男の子が3人あるうち、一人は住友銀行に就職したが、他の二人は同じ松下に勤めている。まさに親子ともども会社に奉公している形である」

 


「社会生活の第一歩は満州事変の真最中で、世は不景気のどん底にあった。巷に就職浪人が溢れ、今日とは隔世の感がある。その貧しい時代に縁あって松下電器に職を得たのであるが、当時はまだ創業15年、個人組織のごくささやかな企業だった」

 


「しかし『ナショナル』の商標はすでに世に知られ、業界に頭角を現わしはじめていた頃で、社内には、新興産業としての燃え上がる熱気が漂っていた」

 

 

【出典】
『「松下経理大学」の本 不況になぜ強いか』

 


【感想・論評・補足】
樋野氏はこれから就職をする人に向け、会社選びは『本当に人を大事にする企業にすべき』と述べている。息子さん二人は松下に就職しているところを見ると、樋野にとって松下は真から人を大事にする会社で良い会社であったのであろう。

 

 

経歴(プロフィール)
■樋野正二(ひの・まさじ
日本の経営者。経理マン。松下電器産業副社長、松下電器の関係会社多数の役員、監査役などを歴任。大正2年生まれ。