小川榮太郎
小川榮太郎の名言・語録3件
(文芸評論家)
「『戦後日本』は、日米安全保障条約を核とするアメリカの軍事力の庇護のおかげで、平和と繁栄を享受してきた。もし仮に、日本の領土からアメリカの軍事力が完全に姿を消せば、中国を始めとする近隣諸国の野心によって、日本の独立は━━ウイグルやチベット同様━━瞬時に終わる」
「アメリカが、中東への関与を放棄すれば、日本のタンカーは中東の石油を安全に入手することは不可能になる。要するに、アメリカ抜きに『戦後日本』は成立し得なかった。それにもかかわらず、我々日本人は、その、自らの生存に関する最も本質的な事実から目を逸らし、『平和憲法』のおかげで平和が続いたというフィクションを信じ込んでいる」
「昭和16年12月8日の宣戦布告直後の12日、東条内閣は、『今次ノ対米英戦争及今後情勢ノ推移ニ伴ヒ生起スルコトアルヘキ戦争ハ支那事変ヲモ含メ大東亜戦争ト呼称ス』と閣議決定した。そしてこの名称は『大東亜新秩序建設』という戦争の目的を表わしていることも明記された。『大東亜新秩序建設』とは、アジア・太平洋地域における欧米の植民地支配打破のことだ。つまり、当時の日本人は、皆、あの戦争を『大東亜戦争』と呼び、その理念を知った上でこれを戦ったのであって、誰一人『太平洋戦争』などという戦争を戦った者はいない。『大東亜戦争』を禁じ、『太平洋戦争』を強制したのはGHGだが、今に至るまでテレビや教科書などで、『大東亜戦争』は自己検閲の対象になっている」
【出典】
『「永遠の0」と日本人』
【感想・論評・補足】
『大東亜戦争』を禁じ、『太平洋戦争』を強制したのがGHGとは知らなかった。この事実をどれだけの日本人が知っているのであろうか
経歴(プロフィール)
■小川榮太郎(おがわ・えいたろう)
日本の文芸評論家。一般社団法人日本平和学研究所理事長。1967年生まれ。東京都出身。大阪大学文学部美学科(音楽学専攻)、埼玉大学大学院修士課程修了。著書『「永遠の0」と日本人』『約束の日 ―安倍晋三試論―』など多数