武田邦彦 名言・語録10件
(工学者)
「これまでの歴史で、CO2が増えたり減ったりして気温が変った例はありません」
「私が温暖化に懐疑的なのは、科学が想像する環境問題の『予想される時期』が、だんだん遠い将来に設定されていることです」
「温暖化問題では、100年後のさまざまな被害が予想されていますが、それを創造した科学者が責任を問われない未来の話になってきています」
「温暖化では『気候の変動』そのものが、まるで環境破壊のように扱われていますが、気候が変動するのは当たり前のことで、それを環境破壊ととらえるのならば、どんな変化も環境破壊の範疇に入ってしまうと思うのです」
「日本では、温暖化は世界全体の関心事で、各国が温暖化を重要問題視していると信じています。しかし、これは日本国内だけの錯覚であって、事実ではありません」
「京都議定書で削減に著名したのは、日本、アメリカ、カナダ、EUで、ほかの国は著名していません」
「その後、アメリカは批准せず、カナダは離脱」
「実質的に削減を課せられているのは、ほとんど日本だけという状況になってしまいました」
「今から30年ほど前、これから地球は寒冷化するか温暖化するかで、学者の考えは二分していました。たしかに1970年ころの気温は、20世紀初頭に比べると0.2℃くらい上昇していますが、もう少し詳細に見ると気温が上がったのは世紀の前半だけで、1940年をピークに緩やかに下がってきています」
「そこで、『このまま下がりつづけるのではないか』という学者と、『いや、これから上がる』という学者に分かれていたのです。当時、日本の学者は『将来は寒冷化』派が大多数でした」
出典『日本人はなぜ環境問題にだまされるのか』
【感想・論評・補足】
学者の意見ほど、両極端に分かれるものはない。日本の環境問題に関する報道、研究には嘘、間違いが多いと武田先生は主張する。事実に基づき理論的に反論しているので説得力はある
経歴(プロフィール)
■武田邦彦(たけだ・くにひこ)
日本の研究者。工学者。中部大学総合工学研究所特任教授。1943年6月3日生まれ。東京都出身。東京大学教養学部基礎科学科卒業