名言・語録・格言

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財部誠一

財部誠一 名言・語録5件

(ジャーナリスト)

 

「私はモノづくりの現場を随分と歩いてきたが、工場を生かすのも殺すのも、モラルにつきる」

 

 

パナソニック・マレーシアの取材は驚きの連続だった。なかでもとりわけ私の気持ちを高ぶらせたのは、どこに行っても『松下幸之助の経営理念』と出くわすことだった」

 

 

「精神論ではない。マレーシアでは、松下幸之助の理念がビジネスの現場の中で『生きている』のだ」

 

 

「アジア各地の取材を通じてあらためて思い知らされたのは、松下幸之助の存在の大きさだ。『松下幸之助の理念』がアジアでは生きている。現地スタッフの仕事や生活はおろか、ディーラーや販売店オーナー、そして驚くべきことにユーザーや顧客にまで『松下幸之助の理念』が浸透している。それはたんなるモラルではなく、最終的な利益につながる普遍的な実学として、インド、インドネシア、マレーシアで生き生きと社会に浸透している」

 

 

「事実上の経済破綻状態にあったインドネシアは財政窮乏で、たかがラジオでも数百台程度しか発注できないありさまだった。『こんな小規模では商売にならない』と他社が拒絶するなか、松下幸之助だけが『お国のためになるなら』と引き受けた。これが『パナソニック王国』の第一歩となる」

 

 

【出典一覧】

松下電器V字回復の本質』

パナソニックサムスンに勝てるのか』

 

 

【感想・論評・補足】

財部は自らの足で、アジア各地を取材している。そんな中、必ず出くわすのが松下幸之助の理念だという。松下幸之助は経営者としてだけではなく、思想家としても世界中で知られる人物であることが分かる。PHP研究所から出版される松下幸之助の本でも海外を取材して書かれたものはあまりないので、財部の取材はとても貴重である

 

 

経歴(プロフィール)

財部誠一(たからべ・せいいち)

日本のジャーナリスト。1956429日生まれ。東京都出身。慶應義塾大学法学部卒業、野村証券入社。3年後に退社して、出版社に勤務。さらに3年後にフリーライターとして活動を始める