名言・語録・格言

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本多庸一

本多庸一 名言・語録2件
(青山学院設立者・キリスト教伝道者)
 
 

封建制度は完全に廃止されました。その結果、武士階級は、数世紀にわたって享受してきた家柄にともなう一切の特権を失うに至りました」
 
【注釈】明治4年に維新政府は廃藩置県を断行。当時、弘前藩士の子として生まれた本多は津軽藩の藩費で国内留学をしていた。やむなく帰郷すると、汽船も汽車も人力車もなくなった、旧主家の没落を目の当たりにする。本多は失意のどん底に落ちるが、このような境遇が謙虚にさせ、そして罪深き人間の本当の姿を知ろうという気を起こさせたという。廃藩置県の断行がいかに革命的であったかを知ることが出来る、歴史的な貴重な証言といえよう
 
 
 

「私がキリスト教を信ずるに至った強い動機は我が祖国のためということでありました。我が国が、西欧諸国とくらべて多くの点で大層たちおくれていることを知ったとき、私たちは、祖国を先進諸国と同じ水準まで引きあげたいと熱望したのであります」
 
【注釈】このような使命感は、本多のみならず明治期の士族キリスト教に共通にみられる理念といえよう
 
 
【出典】
『本多庸一』青山学院(編)
 

【感想・論評・補足】
本多は新島襄、押川方義、植村正久、内村鑑三新渡戸稲造と並び、明治期日本におけるキリスト教主義教育の先駆者とされる
 

経歴(プロフィール)
本多庸一(ほんだ・よういつ)
【1849年~1912年】日本のキリスト教伝道者・牧師・教育者。弘前藩士。政治家。青山学院設立者。日本メソヂスト教会の初代監督