岩畔豪雄
岩畔豪雄の名言・語録1件
(陸軍中野学校設立者)
(陸軍中野学校設立者)
「登戸の研究所ではパスポートから偽造紙幣まで何でもつくった。中国ではドイツのザンメルという印刷機械で紙幣をつくっていたので、それと同じ機械をドイツにつくらせ船で日本に運んだ。中国の経済を混乱させるため大陸にバラまいたニセ札は、日本円で60億円は下らなかった。登戸でつくったものを大陸浪人を見つけちゃ渡して、大陸にバラまかせていた」
【出典】
『阿片王』佐野眞一
【感想・論評・補足】
日本は戦後、安全保障をアメリカに丸投げしたため諜報活動は消滅した。ニセ札をバラまくなど今の価値基準で考えるとえげつないが、しかし日本でも明治時代から敗戦までは高度な諜報機関、諜報活動が行われていた。岩畔の証言はそのことを伺わせるものである