河内孝
河内孝(記者)名言・語録6件
「多様な言論を保証するためにも、新聞は(なるべく数多く)生き残るべきだし、生き残って欲しい。しかしそのために、新聞経営者は、これまでの常識、経験、方法を全部捨てて、高い壁を乗り越えなくてはならないのです」
「諸悪の根源は、いまや常軌を逸した、としか思えない『発行部数至上主義』。読売新聞中興の祖、務台光雄氏が口癖にしていたという、『部数は力なり』の時代は終わったのです」
「部数至上主義が生む極端な過当競争の弊害、編集工程を含めた生産や流通面での非合理性、こうした壁を乗り越えることが『生き残り』への最低条件です」
「明治以来発展してきた新聞産業の経営モデルが今、大きく揺らいでいます」
「ひとことで言えば、これまでの経営モデルが21世紀の社会、経済環境に適応できなくなってきたのです」
「にもかかわらず新聞経営者の多くは、現実を直視できないでいるか、できたとしても、新たな創業とでもいうべき抜本的改革に踏み切れないでいます」
【出典】
『新聞社 破綻したビジネスモデル』
【感想・論評・補足】
新聞は今、過渡期である。河内の言葉から今までの新聞のどこが問題でどう変わらないといけないのかのヒントがあるといえよう
経歴(プロフィール)
■河内孝(かわち・たかし)
日本の記者、ジャーナリスト。1944年、東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、毎日新聞社に入社。社会部、政治部、ワシントン支局、外信部長をへて編集局次長。社長室長、常務取締役を歴任。2006年に退任