名言・語録・格言

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土光敏夫

土光敏夫 名言・語録42

東芝社長)

 

 

「自分の専門に関しては、人から指一本でもさされぬように、胆に銘じてやってきた」

 

 

「社長だろうが会長だろうが、自分の社の納めた機械について、たとえ休日でもクレームがあればとんでいくぐらいの勇気をもつべきだ。ぼくはそれをつねに実行してきた」

 

 

「仕事の報酬は仕事である。そんな働き甲斐のある仕事をみんながもてるようにせよ」

 

 

「『仕事の報酬は仕事である』とは、藤原銀治郎(実業家)さんのことばである。賃金と仕事のかかわりあいについては、いろんな立場からのさまざまな議論があろう。けれどもそれらを越えていることは、人間の喜びは金だけからは買えないという一事である」

 

 

「賃金は不満を減らすことはできても満足をふやすことはできない。満足をふやすことのできるのは仕事そのものだといわねばならぬ」

 

 

「管理者はまず自分自身を管理せよ。そうすれば部下を管理する必要も減る」

 

 

「部下は上司のうしろ姿を学ぶ。上司が真剣に仕事に打ち込むことが最上の教育である」

 

 

「死んだあとのことは引き受けてやるから、死ぬ気でやれ」

 

 

「教育はチャンスにしか過ぎない。これを生かすも殺すも本人しだいだ」

 

 

「分かっていてもやらないのは、分かっていないのと同じだ。やっても成果が出ないのは、やらないのと同じだ」

 

 

「若いうちから、能力を上回る程度の仕事を与え、きびしく鍛える。そのような困難に立ち向かい、努力を重ね、苦労を積まねば人は育たない」

 

 

原子力にしてもコンピュータにしてもどこかがやらんことには日本の産業の存続自体があやうくなる。東芝百年の歴史は、日本の近代化の旗手としての役割に徹してきたことにある」

 

 

「人を不足気味にするのは、人材開発のための絶好の畑である。有能な人が、仕事の負担が大きく重いことに苦情を申し立てることはまずない」

 

 

「上司がその椅子にしがみついていたら部下は育たない。自分はいつでも転出できるように後継者を育てよ」

 

 

「会社で8時間を懸命に働くのは、あたりまえである。あたりまえでないのは、会社が終わってからの時間をどう過ごすかである」

 

 

「経営に活気をみなぎらせるために幹部がなさなければならぬことは、ビジョンを明示し、目標を高くあげることである」

 

 

「経営者は自分の生き方に、はっきりした考え方をもたねばならぬ。そのために私は毎日法華経を読んでいるが、これが、心のよりどころとなり、反省ともなっている」

 

 

「企業はつねに競争しているんだ。棒高跳びのバーも一回ごとに高くなっていく。一度越えられなかったら、それでおしまい。競技場から去らねばならない。企業だって同じことだ」

 

 

「ルールをルールとして重んずるためには、生きたルール、守るに値するルールでなければならない。ルールが、時の動きや環境の変化によって正当性を失ってきたら、ためらうことなく改めなければならない。『朝令暮改』もまた可なりである」

 

 

「意思決定は多数決ではない。多数の意見は聞くが、決めるのは一人である。ドラッカーは『勇者は一度しか死なないが、臆病者は千回も見苦しい死をとげる』といっている」

 

 

「我々のようなメーカーにとって、研究開発こそは企業の生命を左右する。それゆえ私は、予算を大幅に削減せざるを得ない時期にあっても、研究所に対してだけは申請通り認めてきた。金が成果と結びつくというよりも、金を減らしたために所員の士気が低下するのを恐れたからである」

 

 

「実績が予算を大きく上回ることがあるが、トップはこれを喜んではならぬ。実績が予算を下回った時以上に、警戒すべきであろう。控えめに作成された予算は、もはや予算の名に値しない。予実算は一致するのが原則である。これは、予算を建設的行動の指標と考える立場である。予算を支配する考え方である。幹部の見識の問題である」

 

 

「考えるより当たれ。体当たりによって生きたアイデアが生まれる」

 

 

「私も80何年人生やってきてみて、経験したことは何かといえば、いろいろな障害があったが、それに背を向けて逃げずに前向きに闘って解決していけば、必ず一つの進歩があるということです」

 

 

「若いころのぼくは、ガチガチの男ではなかったよ。学生時代は、酒もやったし、友達といっしょに旅行にもいった。学校のやり方に不満をもってデモを企てたこともある。読書もマルクスはもちろん、文学書から哲学書、宗教までひととおり読んだ」

 

 

「成功は次の成功への呼び水とせよ。失敗は次の成功への足がかりとせよ。この二つの相反する格言は、アフターケアの大切さを指摘している点で、共通の真理なのである」

 

 

「社長曰く・・・のオウム返しは不可。各段階で咀嚼(そしゃく)しながら下へ流せ」

 

 

「部下のもつ情報が上司のもつ情報と等しくなるぐらい密着したコミュニケーションをやれ」

 

 

「やるべきことが決まったら執念をもってとことんまで押し詰めよ。問題は能力の限界ではなく執念の欠如である」

 

 

「できない、むり、難しい、という先入主を払いのけよ。問題への態度がすべてをけっする」

 

 

「会社で働くなら知恵を出せ。知恵のない者は汗を出せ。汗も出ない者は静かに去っていけ」

 

 

「人間の能力には大きな差はない。あるとすればそれは根性の差だ」

 

 

「家をでるときには、今日は何をやるのだと、意欲をもって出社せよ」

 

 

「ぼくは、これでも若いころはマルクスも読んだし社会党員にはならなかったけれど、一時は共鳴した」

 

 

「しかしながら、マルクスのいうことが正しければ、資本家なんかはもう滅びているはずだ。ところが滅びてないでしょう。むしろ、社会主義共産主義的国家経営と自由主義の国家経営と、どちらがいいかといえば、そりゃ自由主義のほうがいいでしょう。そのほうが、大衆も幸福でしょう」

 

 

「やり甲斐、働き甲斐は、やってみてはじめて出てくる。やりもしない、働きもしないで、どうしてそのような喜びが得られるだろうか。生き甲斐にしてもそうだ。精いっぱい生きる努力をして、はじめて生きる喜びを知るのだ」

 

 

「トップは百パーセント職責権限を委譲し、しかもトップに百パーセント職責権限が残る。注釈:失敗を恐れずに与えられた権限をフルに行使せよ。責任はすべて私が負う。土光がいつも事業部長にいっていたとされる言葉。権限は全部部下に与えても、最終的な責任は必ずリーダーが取るというのが土光の考えであった

 

 

60点主義で即決せよ。決断はタイムリーになせ。決めるべきときに決めぬのは度(ど)しがたい失敗だ」

 

 

「諸君にはこれから3倍働いてもらう。役員は10倍働け。俺はそれ以上に働く」

注釈:東芝社長に就任し、再建に取り掛かった時のスピーチでの発言。土光は実際に朝7時には出社して働いた。まさに有限実行である

 

 

「私どもの会社では、上位者ほど早く出勤するという習慣が、すでに定着している。これは私にいわせれば、当然のことといえる。上位者ほど忙しいはずである。その日の準備段取りは、部下が来る前に済ませておかねばならぬはずである。書類や新聞も、それまでに読み終えていなければならないはずである。格別の美談でもなんでもなく、先進国のエグゼクティブやマネジャーがとっくに実行していることなのだ。そんな上司の姿を見て部下たちも変わってきた。古い言葉だが率先垂範こそ、人が人に向かう基本原理だと信ずる」

 

 

「リーダーシップというと、とかく上から下への行動として受け取られている。しかしそれでは一方的である。下から上へのリーダーシップが必要ではないか。いな、上へのリーダーシップがうまくとれない人が、どうして下へのリーダーシップをうまくこなすことができようか。上へのリーダーシップといえば、奇矯と言うかもしねない。しかしわが国では、あまりにも上下の差別が強すぎると思う。たしかに、年齢や勤続年数や賃金では上下の差がある。だが一人一人が担う職能は、横に並んでいると考えたい。横に並んで切磋琢磨するのである。このように考えれば、リーダーシップは上へ向かっても発揮されなければならない」

 

 

「実は誰にも火種はある。たしかにあるのだが、なかなかうまく火がつかない。火がついたとしても、ほかからの貰い火ではなさけない。自分の火種には、自分で火をつける。それができないようでは、リーダーなど覚束(おぼつか)ない」

 

 

【感想・論評・補足】

もし今、土光敏夫のような、公明正大な人物が生きていたら、東芝不正経理は起きなかったであろう。そもそもそういうことをしようという発想すら浮ばないはずである。土光のような一廉の人物は1980年代まで財界にも政界にもいたが、それ以降は小粒になってきたのが残念である

 

 

経歴(プロフィール)

土光敏夫(どこう・ としお)

1896年~1988年】日本の経営者。技術者。石川島重工業・石川島播磨重工業社長、東芝 社長・会長を歴任。日本経済団体連合会4代会長。「ミスター合理化」として土光臨調でも辣腕を振るった。岡山県御野郡大野村で生まれた