シャルル・ド・モンブラン
モンブラン伯爵 名言・語録3件
(フランスの貴族、実業家、外交官)
(フランスの貴族、実業家、外交官)
「歴史学は日本人にとっては自分の国の歴史に限られている」
「二本の刀を帯びる特権は日本人の名誉と威厳の考え方に結び付いている。長い刀は戦いの際の武器で、親しい人間の家では体から離すのが礼儀である。短い刀は専ら自殺用の武器である。それ故友人の家を訪れた際にこれを身につけていても、何等無礼ではない」
【注釈】自殺は切腹のこと。切腹は外国人には奇異にうつったことだろう
「日本人は、東洋的無気力の中にあって、生気が溢れ、かつ進歩的な、何よりも自ら学び改善しようとする、そして自分自身の殻にこもるこの極東の奥に位置しているとはいえ、どんな師匠をも不快にすることのない、そんな国民の大絵巻を繰り広げているのである」
【出典】
『モンブランの日本見聞録』森本英夫(訳)
『モンブランの日本見聞録』森本英夫(訳)
【感想・論評・補足】
フランスでモンブラン伯ほど激動の幕末、維新後の外交の裏舞台で暗躍した人物はいないが、謎が多く詳しいことは分かっていない。特に薩摩藩との繋がりが深かった。『モンブランの日本見聞録』の中で肝心なことは述べていないかもしれないが、日本の国の観察は実に的確である