長谷川慶太郎
長谷川慶太郎 名言・語録13件
(国際エコノミスト)
「軍事力は国政政治の要であるが、日本人は、この視点がまったく欠如している」
「エコノミストは『軍事』という観点をしっかりと押さえていなければいけないのだが、それができている人が日本にはほとんどいない」
「言論の自由のない中国で画期的な新技術が生まれるはずがない」
「外交は力対力のせめぎ合いである。力がなければ何をいっても通らない」
「いくら聞こえの良い立派な表現の主張をしたとしても、国力がなければ単なる雑音だ。これは本当に過酷なものである」
「ソ連はつぶれた。私はソ連崩壊の6年前に共産党政権がつぶれるといったが、そう断言できた最大の理由は何十年もモデルチェンジしない生産現場を、自分の目で見て知っていたからである」
「シェール革命が進行したのはここ5年間のことだが、日本で5年前には誰も知らなかったシェールを最初に取り上げたのが私である。今やそれは一大産業になった」
「私は既成政治や利権構造にウンザリしているアメリカ国民がトランプ氏を新大統領に押し上げるのではないかと予想している」
注釈:『長谷川慶太郎の対局を読む2017』でトランプが大統領になると予想した。この予想は見事に的中
「核兵器の削減にも費用がかかるが、実は核兵器を維持することのほうがむしろ巨額の費用が必要なのである」
「エンジン車は約3万点の部品で構成されている。そのうち2万点はエンジンとトランスミッションに関係したものだからEVには不要になる」
「つまり、基本的にEVの部品はエンジン車に比べて3分の1に減ってしまう。これはエンジンとトランスミッション関係の部品を提供する企業はEVから弾かれるということだ」
「デフレ下で直接税中心の税制のままでは国の税収も減ってしまうのだ。デフレ下で税収を確保しようとすれば直接税を軽くして間接税を強化しなければならない」
「デフレ下で税収を確保しようとすれば直接税を軽くして間接税を強化しなければならない。所得税や法人税を減税して消費税率を上げていくということである」
【出典一覧】
『2015年世界の真実』
『朝鮮統一の戦慄』
『情報戦に勝つ技術』
『長谷川慶太郎の対局を読む2017』
『長谷川慶太郎の対局を読む 緊急版 日本の難題』
【感想・論評・補足】
中谷彰宏(作家)は政府がどういう発表をしようが、長谷川慶太郎が一人『こうなります』という予測が世界を動かす。長谷川慶太郎は『一人シンクタンク』であると評価する。また谷沢永一(文芸評論家)は、的確な経済予想、分析だけでなく、政治現象や国際外交、紛争や軍事にも精通していることから、長谷川慶太郎は『高橋亀吉プラス石橋湛山である。この2人が打ち立てた伝統を一身に体している人物である』と評価。さらに元々工学部出身だけあって技術的なことにも明るい。これだけでも他のエコノミストを凌駕する。技術が分かるからこれからどの業界、産業が伸び衰退するかも予測が出来る。長谷川慶太郎は『高橋亀吉プラス石橋湛山プラス、シャーロックホームズ』である。後にも先にもこんなエコノミストは出てこないだろう
経歴(プロフィール)
■長谷川慶太郎(はせがわ・けいたろう)
【1927年~2019年】日本の国際エコノミスト。経済評論家。主な評論の対象は時事の経済評論の他、国内政治評論、国際政治、国際経済、軍事関係等である。1927年11月29日生まれ。京都府出身。91歳で死去