八谷泰造 名言・語録6件
(日本触媒の実質的創業者)
「働くということは、金を得る手段かもしれないが、しかし、それ以外になにかあるはずだ。そうでなければ人生は余りにも寂しい」
「組織は、ときには壁のごとく、無意識のうちに、同じ家にいて隣の部屋の出来事を知らぬ他人のごとくなる場合がある。心すべきことである」
「労使争えば破れ、和すれば成る。家庭も会社もまた同じ」
「叱るとはしかとあることを教えることで感情を混じえて叱るのは怒ることである。叱ることは親切である。部下を叱ることさえできない人は人の上に立つ資格はない」
「台風は災害をもたらした反面、水飢饉を救う雨ももたらした。不況は会社のうわついた気持ちを引き締める力にもなる」
「風にもまれた御堂筋の公孫樹、大地にしっかり根を張っておれば、又来る歳は美しい緑の並木が芽生えん。目先の現象に悲観することなく、将来への希望を持ちましょう」
※出典『炎の経営者』(著者:高杉良)
【感想・論評・補足】
八谷泰造(やたがい・たいぞう)は戦時中の大阪で小さな町工場を興した。持ち前のバイタリティで世界的な石油化学工業会社『日本触媒』を築き上げた。八谷は日本の石油化学工業のパイオニアである。昭和の立志伝中の経営者の一人
経歴(プロフィール)
■八谷泰造(やたがい・たいぞう)
【1906年~1970年】日本の技術者、実業家。日本触媒化学工業(現・日本触媒)第2代社長(実質の創業者)。高杉良の経済小説『炎の経営者』の主人公として実名で登場する日本の石油化学工業のパイオニア