名言・語録・格言

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伊部恭之助

伊部恭之助 名言・語録5件

住友銀行頭取)

 

 

「徳というものは一番大切なものである」

 

 

「融資の一番の基本は結局相手の人柄である、と私は思っている。それは私の長い銀行生活で、とくに支店長や融資担当の最高責任者である専務としてのさまざまな経験のなかから感じたことである」

 

 

「いくら現在事業が盛んだとしても、融資をする場合にはその人柄というものをよく考えなければならない」

 

 

「融資とは結婚のようなものなのだ。だから、永い浮沈のある生涯の伴侶としてずっとつき合える人かどうかということを見きわめる必要がある」

 

 

「私ども住友の歴史を勉強するたびに感じることだが、住友四百年の歴史の四分の一は公害との苦闘史である。四国にある別子鉱山の精錬から出る排煙が周囲の木々を枯らし、農作物に甚大な被害を与えたことがある。近隣の農村からはたえざる苦情があり、損害賠償を求められた。住友の歴史は自己の責任においてそれに対処する苦闘の歴史であった」

  

【出典】

『経営の大原則』江口克彦(監修)

  

【感想・論評・補足】

伊部が住友銀行の頭取になったのは1973年(昭和48年)。それまで都市銀行の貸付は、担保とはやむを得ずとるものに過ぎなかったが、バブル時代に土地担保の貸金が増え、それが常識のようになり、担保が一番肝心という風潮が出来あがってしまったようだ 

 

経歴(プロフィール)

■伊部恭之助(いべ・きょうのすけ)

【1908年~2001年】日本の経営者。銀行家。住友銀行頭取・会長。関西経済同友会代表幹事。日仏クラブ世話人。東京都新宿区出身。東京帝国大学経済学部卒業