名言・語録・格言

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中曽根康弘

中曽根康弘 名言・語録17

(第717273内閣総理大臣

 

 

「政治家は、歴史の法廷の被告人席に座る」

 

 

「賢者は歴史に学ぶ」

 

 

「日本は、伝統的に、国家戦略に弱い国である」

 

 

「私の政治哲学は『政治家は実績であり、内閣は仕事である』ということであった」

 

 

「いま、日本の政治家、ジャーナリズム、そして国民それぞれに求められているのは、『志』をもつことです」 

 

 

憲法とは、安全保障、統治権両院制、教育、司法、社会福祉地方自治等、全部が入っている国家像である」

 

 

「国家像がもっとも表現されるのが憲法である。憲法というのは国家像の上につくられるものだからだ」

 

 

日本国憲法をもう一度見直し、国民に、そして世界に国家像や日本のあるべき姿を具体的に示すべきである」

 

 

「野党時代は決して無駄な時間ではない。与党時代に身につけた贅肉を落とし、筋肉を鍛え直す時期である」

 

 

「花が咲かない冬のときにこそ、懸命に土をつくり、土台を固めておくことが必要だ」

 

 

政権運営の中で私が一番重視したのは、なんといっても人材の配置です」

 

 

「敗戦時、私は国家的指導者ではなかったけれども、そのときの一国民として、日本の歴史に汚点を残したことを申し訳ないと思っていた」

 

 

「『日本を再建し復興させることが、復員して祖国に帰った者の戦死者への償い』と決意して、私は政治家になったのである」

 

 

「しょせん政治家にとって政治とは、『いかに内閣をつくり、また内閣を倒すか』ということに帰着する。権力への攻防はすさまじいものがある」

 

 

「政治がとどの詰まりは権力闘争にすぎないとしても、一方で政治には、常に学問的研究や科学的客観性、つまりアカデミズムの基礎がなければならない」

 

 

「外交や安全保障の問題において、政治家が判断をくだす場合、主として国際法に照らして考えますが、大切なのは政治的判断です。それが政治家の仕事であり、国際法学者とは違うところです」

 

 

「その際、大事なことは、なによりも国民を説得する力、国民と結合する力を持たなければならない。こうした政治的判断を評価するには時間がかかる。長い物差しで判断せよというのは、歴史に耐え得る決断をという意味なのです」

 

 

【出典一覧】

『保守の遺言』

『日本の総理学』

『政治と人生(中曽根康弘回顧録)』

中曽根康弘語録 哲人政治家の素顔』柳本卓治

 

 

【感想・論評・補足】

中曽根康弘は『政治家の資質の第一は歴史観です』と語る。政治家は自国だけでなく、古今東西の政治、経済、歴史、文化、民族、宗教、哲学などを理解し、それらを土台とした国家観、歴史観を持ってほしいものだ。中曽根は教養にもとづいた国家観、歴史観を持っていた昭和の政治家の一人といえよう。残念ながら平成にはそのような政治家は見当たらない。令和の時代にはそのような政治家が出てくることを期待したい

 

 

経歴(プロフィール)

中曽根康弘(なかそね・やすひろ

日本の政治家。内閣総理大臣(第717273代)。衆議院議員連続20回当選(1947年~2003年)。1918年、群馬県高崎市末広町に生まれる。東京帝国大学法学部卒。内務省に入る。内務省を退職し、政治家に転身。科学技術庁長官、運輸大臣防衛庁長官通商産業大臣、行政管理庁長官、内閣総理大臣などを歴任した