御手洗冨士夫 名言・語録8件
(キヤノン第6・8代社長)
「経営とはバランスシートで語る物語」
「数字力は、ビジネスマンの必修科目です。会社の経営は、すべて最後は数字に集約されるので、数字は経営行動のすべてを雄弁に語る『言語』であるといえるでしょう」
「一見無味乾燥に見える決算書や財務諸表の数字が、そのつもりになって見ると、なまじの小説よりはずっと面白いドラマに見えてきます」
「決算書か何か一枚あれば、そこからいろいろと『物語』を紡ぎ、人や製品や場所に想像をめぐらせて退屈することがありません」
「まあ、数字との付き合いにそんな楽しみが出てくれば、本当の意味で『数字に強く』なったということなのかもしれません」
「相手を理解するには、その数だけのインターフェースが必要です。つねに同じ目線で話をする。同じ世界で話をする。人の世界に入っていくには、自分を曲げないといけない場合もある。ある意味で自分を殺さないといけないので、私にとっては修行でもありました」
「職場の人間関係は『説得と承諾』で動いています。上司と部下の関係だけで命令をして、部下が『はい』と言っても、本気でないかもしれません。心から真剣に動いてもらうには、本人の説得と承諾という行為が必要です」
「部下はどういう人間なのか。相手を理解したうえで、どのように説得すれば本気で聞いてもらえるかがわかるのです。部下も自分を理解してくれる人に心を開く。逆に、自分を理解してくれない人には心は開きません」
【出典一覧】
『キヤノンの掟 御手洗社長が直伝!』プレジデント編集部編
【感想・論評・補足】
御手洗冨士夫は1995年9月、創業者の長男である御手洗肇5代目社長が急逝したため6代目社長に就任した。創業者の御手洗毅は伯父にあたる
経歴(プロフィール)
■御手洗冨士夫(みたらい・ふじお)
日本の経営者。キヤノン株式会社第6代、第8代社長。日本経済団体連合会第2代会長。1935年9月23日生まれ。中央大学法学部卒業