小林一三の名言・語録12件
(阪急グループ創業者)
「出世の道は信用を得ることである」
「己を捨てて人の為に働くのが却って向上、昇進の近道である」
「金がないから何もできないという人は、金があっても何もできない」
「商売繁昌の秘訣は信用にあり、信用を得る道は誠実にお客本位に行う事である」
「収支の裏付けがない仕事は絶対に着手しない。仕事を始める時に細密な予算を立てる」
「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ」
「サラリーマンに限らず、社会生活において成功するには、その道でエキスパートになる事だ。ある一つの事について、どうしてもその人でなければならないという人間になる事だ」
「例えば銀行だったら、為替なら為替については誰よりも知識を持っているという人間になれば、必ず、自分の道が開かれてくる。一つの銀行でそういうエキスパートになっていれば、為替の事となれば、何でも自分に聞きに来るようになる。上役の者でもさあという時聞きに来るようになる。そうすれば自分の地位が安定する事はもちろん、さらに昇進の道が開けてくる事も当然だろう」
「さらにこれが一つの銀行にとどまらず、ある銀行界を通じて為替のエキスパートだという事になれば、さらにその人の活動範囲は広くなる。そうなればその人の前途は一銀行家にとどまらず、どこからでも迎えられるだけの可能性がある事は当然だ。されにそれが日本で第一の人だということになれば、絶対にかけがえのない人物といわれる事にもなる」
「サラリーマンであれ、誰であれ同じだ。今日の社会ではなかなか成功が出来ないという事を聞くが、必ずしも成功の道がないと思われない。何かの方面において第一の人物になれば、たとえ無一文でも、事業でも何でも出来る。それだけの能力さえ持っておれば、人でも金でも先方から寄って来る。決して道がないという訳ではないだろう」
「人物養成について最も注意しなければならぬのは、欠点を探さず、長所を見ることである」
「世の中は変る。非常な勢いで変ってゆくのであるから、どう変るかを早く見通して、それに適応して行った人間が勝ちである」
【出典一覧】
『私の行き方』
『成功の知恵』江口克彦(編)
『小林一三経営語録』中内功(編)
『心に響く名経営者の言葉』ビジネス研究会(編)
【感想・論評・補足】
小林一三は東急グループの創業者、五島慶太をはじめ、ダイエーの創業者、中内功、楽天グループの創業者、三木谷浩史など多くの経営者に影響を与えた実業家である
経歴(プロフィール)
■小林一三(こばやし・いちぞう)
【1873年~1957年】日本の実業家。 阪急電鉄をはじめとする阪急東宝グループの創業者。1873年1月3日、山梨県で生まれる。1月3日生まれなので一三と名付けられた。慶應義塾大学卒業