松本邦次
松本邦次の名言・語録2件
(松下電器産業教育訓練センター所長)
(松下電器産業教育訓練センター所長)
「職場は人生の道場である」
「入社して非常にやかましく言われたことは『物(製品、材料、その他消耗品など)を大事にせよ』ということである。物を大事にするということは物の値打ちを知るということである。物の機能とか値段とか、あるいはそれができあがるまでの工程とかをよく知ること。物にはそれができあがるまでの人間の汗とかあぶらがしみ込んでいる。『物は生きているんだ』という教え方である。倉庫や事務所はキチンと整理整頓せよ、ゴミの中で散乱しているようでは物が生きているとは思えない。整理整頓を通じて物を大事にする。そういうことをわれわれに悟らせるという教え方である」
【出典】
『松下電器の経営教育』
【感想・論評・補足】
松本が10代で松下電器製作所に入所したのが昭和9年。松下幸之助が創業して16年たった頃で従業員2000人ほど、幸之助30代後半のときである。それにしても、物を大事にすること、整理整頓の大切さ等が末端の社員にまで浸透しているのは流石である。幸之助は常日頃『松下電器は物をつくる前に人をつくる会社』『品質管理は人質管理である』ということを言ってきたが、まさに教育の成果といえよう